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【ディズニー】祝!パブリックドメイン記念!ミッキーマウスの二次創作を振り返ろう!


あけましておめでとうございます(2回目)
どうも、コウタローです


皆さんは今年1/1から「蒸気船ウィリー」のミッキーマウスがパブリックドメイン化したのをご存知ですか?

これにより蒸気船ウィリーのミッキーなら商業利用も自由!!!ということが話題に

インターネットでは
「ちょwwwwこれでディ◯ニーに怒られずネズミ描き放題ってことじゃんwwwwうはwwwwおkwww」

「パブリックドメイン化前にミッキーマウス描いてみた!!!!あーパブリックドメイン前だから消されちゃうww」

「(10年以上前のパロディ動画を貼って)これが生き残ってるのすごすぎるwwww」

的なお前ら今令和何年か知ってんのか?
みたいなノリの奴らが続出!!!!
いやダルいて〜〜〜

ということでそんな大爆笑ネタが大好きな超面白いインターネットの人々へ
「オメーらのやってることは先人に比べてヌルいんだよ!!!」
と歴代のミッキーマウスパロディを紹介しようと思います

夢の国チキンレース(笑)とか大好きな人は必見!

ちなみに純粋にミッキーマウスが好きな人は不快だと思うんでみない方がいいです



1.サウスパークのミッキーマウス

日本でも大人気な社会派大人向けアニメ
「サウスパーク」にもディズニーネタは数多く使われていて、ミッキーマウス自身がディズニーのボスとして出演してます

その性格は金に汚く下品な企業家といったディズニー自体の擬人化で

特に中国へ商談しに行く話ではマーベルヒーローやプリンセス、バズライトイヤー等人気ディズニーキャラ達を並べた前で

くまのプーさんにマジギレし大説教!!!

中国では国家主席の習近平とプーさんが似てるのでよく揶揄されるので中国社会ではプーさんがタブー視されてる…という経緯とディズニーによる中国媚びをネタにした中々うまいシーンです

まあこの後プーさんは惨殺されるわけなんですけども…


そして同じく大麻を売る為に中国にやってきた主人公スタンの父親ランディと意気投合し共に政府の元へ商談に!

サウス特有の急な実写

普段高圧的な金持ちキャラのくせに習近平LOVE Tシャツを着て媚び媚びのぶりっ子キャラになる
という悪意が強すぎる描かれ方をしています
チャイナマネーへの揶揄やね…

そして商談成立後はランディと酒とドラッグで乱痴気パーティー!!!

ひどすぎる


この時ランディがファックしたセンザンコウがきっかけで世界にコロナが蔓延したとさ…
という最低すぎるオチで終わります

ディズニーと中国を同時にバカにしつつくまのプーさんを惨殺してミッキーがクスリをキメるシーンまで描くという完全にナメ腐ったサウスパークらしい話ですが

もちろんこれを見たディズニー側は大激怒!!!
サウスパーク側に抗議をしてこのエピソードはお蔵入りに………

ということもなく

むしろ今回の主犯であるランディは
ディズニープラス限定配信映画
「チップとデールの大作戦 レスキューレンジャーズ」にまさかの出演

この映画自体がマジでヤバすぎる


豚達と共にきったねえ裸体をディズニー映画に晒して堂々と出演するという
ディズニーの懐のデカさを感じるカメオ出演しました
よりによってランディなのかよ!!!???


2. .sucide mouse

ウォルト・ディズニーの作品をデジタル化する際に発見されたこの白黒アニメはディズニーの陽気なイメージとは裏腹に陰鬱なものだった…

内容は不安を煽るような音楽と共にミッキーマウスがただ歩いているだけのアニメーションが流れだんだんとミッキーの様子や背景が歪み始め
最後には死に至る……

これだけ見ると意味不明な内容だが
ストーリー的にはミッキーはミニーをピートに寝取られてそれを苦にして自殺したんだとか…

噂によるとこれを編集したディズニーのスタッフはやつれ、まるで幽霊のようで完成した後には自殺した…

このアニメは2009年にディズニーの内通者により投稿され、インターネットでは「見たら呪われる」と話題になり日本でも「検索してはいけない言葉」
として有名になりました…

ディズニーの闇を感じる一作です



そんなわけねえだろ!!!!!!!!!!!

そもそもディズニーがこんなクオリティがバカ低いわけねーだろバカ!!!!!!!!!!!!!!
ディズニーなめんな!!!!!!!!!!!
というかウォルトがこんなもん作るわけねーだろ!!!!


種明かしするとこれはインターネットの誰かがテキトーに作ったアニメが都市伝説化しておどろおどろしいバックストーリーが付与されたもので

日本で言うならグロいドラえもんとか萌えアニメの陰鬱な二次創作って感じのよくある安易な奴です

昔から海外のインターネットでは有名で
最近だとフリー音楽ゲーム「friday night funkin」ではこの都市伝説を題材にしたMODが作られ、有名キャラを題材にしたダークさとスーサイドマウスが歌う「HAPPY」が単純にめちゃくちゃ名曲なため
今時の若者にも大ヒット!
ファンアートや派生が生まれ
二次創作の二次創作の二次創作が生まれまくりました

これについてディズニーはもちろんマジギレ…
ということもなく今でもわりと擦られてるネタになっています

3.ミッキー、ベトナムに行く

笑顔のミッキーマウスが「軍隊に入って世界を見よう!」と描かれた看板を見て軍隊に志願しベトナムに行くとジャングルで撃たれて笑顔から悲しげな顔になって死ぬ…

というシンプルすぎる内容のアニメです
この作品は反戦のために作られたアンダーグラウンド作品でミッキーマウスは無邪気さの象徴…なんだとか

ミッキーマウスを題材に戦争の悲惨さをシンプルに伝えた二次創作として一部では有名な本作

実はディズニープラスで配信しているミッキーの新作手書きアニメーションも流れる公式ドキュメンタリー
「ミッキーマウス ザ・ストーリー」にて公式直々に引用されました

マジで、良いドキュメンタリー

ミッキーマウスはアメリカの時代を映す鏡ということでの引用ですが公式の作品でミッキーマウスの新作アニメと共に射殺されるミッキーの二次創作アニメが流れるの、すごすぎる……

ディズニーの懐の深さを感じますね…


4.merry melodies  
Smile, Darn Ya, Smile! (1931)


ディズニーのライバル企業であるワーナーブラザーズ
そのワーナーのカートゥーンといえばやはり
「ルーニーテューンズ 」シリーズでしょう

日本だと知名度は低めなんだけども


バッグスバニーやトゥイーティーといった名だたる大スターがいるワーナー製作のカートゥーンシリーズ

しかし、そんなルーニーテューンズのスター達が生まれる前の初期作はというと……

これ、完全に「やってる」ねえ!!!!!!!!!

ということで紹介するのはこちらのどう見てもミッキーすぎるキャラ、フォクシーのカートゥーンです


内容的には電車を運転するフォクシーが様々な騒動に巻き込まれる…といった内容で

フォクシーが歌う「Smile, Darn Ya, Smile! 」は名曲だし

かおがこわい

車輪がないから足で走る!というギャグも古典的ながら面白い

フリントストーンかな?

個人的に1番好きなのは広告が動くあたりですね

広告でギャグをやる発想はすごい

こんな感じでどう見てもミッキーすぎること以外
はちゃんと面白いカートゥーンである本作

ですがマニアックかつ賢明なディズニーファンの皆様はあることに気づくはずです……

わかるかな?


いやこれディズニーのオズワルドのトローリートラブルズやないか〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!

といってもパクリではなく実はこの作品、トローリートラブルズに関わってたスタッフによる作品なんで
リメイクみたいなもんなんです

ここらへんわりと露骨
牛が進路妨害するのも一緒だ!


だから面白さがより深まってて技術の進歩を感じるんですよね
いや〜良かった良かった

いやミッキーマウスすぎるキャラにオズワルドの話の焼き直しって…ダメだろ!!!!????!!???


当然こんなことされてディズニーは黙ってるはずもなく…この作品は闇に葬り去られ…
というわけでもなく

後に1988年にタッチストーン(ディズニー)により作られた「ロジャーラビット」で主人公の人間の探偵エディがトゥーンタウンに入るシーンにて

カートゥーンのキャラ達が本作の歌「Smile, Darn Ya, Smile! 」を合唱してます

このシーンマジで頭おかしくてすき

ディズニー製作だし事実上の公認…ってコト!?
ハッピーな曲だから良いけどなんでチョイスしたんだよこの曲を

また、明らかにミッキーすぎるフォクシーも後にスピルバーグ監督が製作総指揮をしている
カートゥーンのスターを目指すために頑張る少年少女を描いた「タイニートゥーン アドベンチャーズ 」に出演

なんかより寄せてねえか!?

リメイクしてより似せることってあるんだ…

時代に置いてかれたトゥートーン(白黒)タウンの住人として出演します

残念ながらそれ以降は出演がないもののまあまたなんかひょっこり出るような気もする……かも


5. オモチャ箱シリーズ第3話 絵本1936年

今までは海外の二次創作でしたが日本人も負けてません
1934年に作られたこの短編アニメ映画はとにかくすごい!!!

なんとミッキーマウスとミッキーの顔みてえなコウモリ軍団が南の島を侵略しに来る!!!

モロに戦闘機のメタファーすぎ
トラウマになりそう


そして南の島の少女を攫い祝勝会をあげるミッキー達…
こいつら最低だな!!!!

ちなみにミッキー以外にも蛇が敵だよ!
なんで?

しかしそれを聞いた日本は黙っちゃいられません
南の島を救う為に最強チームを結成!!!!

空からは桃太郎!

海からは浦島太郎!

一寸法師!

猿蟹合戦の臼は戦車にトランスフォーム!!!!(なんで?)


と、日本昔話アベンジャーズがアッセンブルしてミッキー軍団に対抗し
最後には浦島太郎の玉手箱により
ミッキーはジジイ化

浦島太郎の玉手箱壊れすぎ
ナーフしろ


完全勝利をした日本昔話アベンジャーズを花咲か爺さんが祝福し、南の島には平和が戻ったのだった…

正直最後に花咲か爺さんが花を咲かすのはアツい
なんかミッキーに似てる奴とフィリックスに似てる奴いないか??

とまあ、ミッキー=欧米列強として
「日本は欧米から東南アジアの島々を守る為に戦ってるぜ!!」というプロパガンダアニメですね

アニメの質はわりとカクカクはしてるし白黒カートゥーンの劣化コピーなんだけど一部の見せ場はきちんと作画が良かったり

(当時は)最近のアメリカの人気キャラであるミッキーマウスに対して日本昔話のキャラが集結してアッセンブルする激アツ要素も中々燃える!
とまあまあ光るところがある作品です(戦車に変形する臼は中々にカッコイイ)

まあ同時期にディズニーが作った短編はフルカラーでめちゃくちゃ動いてるドナルドダックの初期作品なんですけども…

…当時の日本とアメリカの技術の差を感じちゃいますね…比べるのも野暮!

ちなみにこのアニメもディズニープラスで独占配信しているドキュメンタリー
「ミッキーマウス ザ・ストーリー」で公式から引用されています
またかよ!!!

本当に、見た方がいい

こちらでもミッキーマウスは時代を映す鏡ということで「日本のプロパガンダ映画」と呼称されて引用

我が国のパチモンミッキーマウスもディズニー本人が見たと考えるとウケますね

6.ネズミーマウスマーチ

最後に紹介するのは日本のオタクなら懐かしいと思わず反応してしまう本作「ネズミーマウスマーチ」

2005年2月19日に大阪で行われたイベント「FLASH EXPO'05 閃光動画万博in大阪」 へ応募されたこの作品は
ミッキーマウスと「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男を合体させたキャラクター「ネズミーマウス」
「ミッキーマウスマーチ」
「守ろう著作権!」
「夢が欲しけりゃ金払え!」
「オイラには著作権があるんだ 勝手なことはさせないぜ」

といったディズニーへの皮肉に替え歌をしてミッキーマウスに似てるんだか似てないんだかよくわかない声で歌って踊る
題材はともかくクオリティは高い作品です

ねずみ男+ミッキーマウスというデザインは正直天才的なデザイン

今のインターネットにもいる
「ディ◯ニーは著作権がヤバいから二次創作できないんでしょww」的な寒い昔のノリの先駆け的な作品ですが
面白いことに作者によって
「ネズミーマウスは黒か?・・・白か?それともネズミ色?」といった内容の文章を書いています

現在はサイトが消えているのでインターネットアーカイブから引用するとこれが中々面白い

特にあとがきでは「ディズニーは良いけどむしろ水木しげるが危ないんじゃね?」と作者自らが考察しているなど作品内容はともかくパロディに対して真摯に考えた部分は称賛に値すると思います

サイトが消えたのは単にドメイン切れの模様
あなたは今どこで何をしていますか?

個人的にはこの「ネズミーマウスマーチ」自体はパロディ動画として非常にクオリティが高くて中毒性があるもののこれを見て
「ちょwwwwアウアウww
ディ◯ニーに消されるwww」とか
「20×× 生存確認」
とか言う奴がウザすぎて嫌いなんで作者の言葉くらいは読んでほしい次第です
というかこの動画が今でも見れる時点で全然セーフだろ舐めんな!!!!


まあそんなことはどうでもいいんすわ!!!!!!!

この曲が真に面白い部分は後半!

それまで「プールに俺を描いたガキ共の思い出なんか消えちまえ!」とか今でも擦られてる有名な事件を引用してディズニーの著作権ゴロについて批判していたのが一変

なんか萌えアニメについて歌い始めます

ここの歌い方キモくて好き


しかも萌えの対象が高倉健という絶妙な渋さ

本当に、なぜ?

最後には謎の美少女も登場

ガキの頃楽しんで見たけどここはマジで誰?ってなった


ちなみに元ネタは当時流行ってたフラッシュアニメのキャラ
要するにフラッシュ界隈での内輪ネタだね

こんな感じで「ディズニーへの皮肉」というテーマをかなぐり捨て、萌えについて歌うのがマジで意味不明すぎて…好きです

このパートを作った作者の意図がマジで知りたいので生きてたら教えてください………

そしてディズニープラスの「ミッキーマウスザストーリー」にてネズミーマウスが登場…はしていないものの例の有名な「小学校のプールにミッキーマウス事件」と同じようなアメリカの事件
「幼稚園の壁にミッキーマウス事件」
を引用し
「我々ディズニーはミッキーの著作権を守りたいが為に時々暴走してしまう」
という貴重なディズニー側の反省を聞けます

見ろ!!!!

【最後に】

ということで今回はパブリックドメイン前から有名なミッキーマウスの二次創作を振り返りましたがいや〜どれも自由すぎる!

ミッキーを描いたくらいで「ちょwww訴訟されるwww」とかヌカすシャバ僧の皆様方はこの反骨精神とディズニーの懐の広さを見て欲しいですね…

今回紹介したのはかなり悪意が強かったり皮肉めいた二次創作が多かったものの

ファンベースによるミッキーマウス並びにディズニー作品の二次創作は昔からガンガン作られていて

特に日本でも海外アニメオンリーイベント
「TOON MIX 」は8割くらいディズニー作品のサークルでミッキーマウス本ももちろんたくさん出てます!!!

てかなんなら俺も2月にディズニー作品含めたカートゥーン紹介本でサークル参加するし……(宣伝)

この記事で言いたかったことは

・夢の国チキンレースとかいうしょうもないノリを令和にやるのは普通にディズニーオタクから嫌われるから良くないぞ!

・ディズニーは結構二次創作にかなり寛容だから迷惑にならない程度に好きにやれ!!


ということ
僕自身もディズニー作品は好きですが昔からディズニーという会社のムーブには思うところがありますが
二次創作に厳しい!みたいな嘘すぎ情報で叩いたりするのはやめて頂きたいですね…

あとこの記事で何度も紹介してるディズニープラスで見れる
「ミッキーマウスザストーリー」

ディズニー自らがミッキーマウスの94歳の誕生日記念に制作したこのドキュメンタリーは
単なるミッキーマウスの歴史だけではなく
「時代と共に変わりゆくミッキーマウスの扱いについての文化史」を取り上げていて

戦前のミッキーマウス作品の差別的な描写やプロパガンダアニメ、様々な作品のミッキーマウスパロディや歌詞での引用などの
ディズニー自体のスタンスの変化や世間のミッキーへの反応やイジりも込みでまとめてるかなり攻めたドキュメンタリーです

ディズニー版権になったとはいえシンプソンズの
「悪の企業のマスコットだよ!」とパートが声真似するシーンも引用してるぞ!

個人的に公式でやっていいの!?と思ったのは

「ミッキーはヤンチャっぷりはドナルド、マヌケさはグーフィーに分裂し、まじめで無味乾燥な単なるパークで手を振るキャラになった」

というナレーションが辛辣かつ真理を捉えていて…好きです

良くも悪くも世間からの知名度が高くなにかと槍玉に上がりやすいディズニーですが
まあ案外そんなお堅くはないという部分は知って欲しいですね…

ということでこの記事を終わります

最後まで読んでくださりありがとうございました!!!!!!

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