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エンジニアあるある - 工数を死守せよ! -

営業のAさん「Bさん、この機能どのくらいの工数で作れますかね?」
SEのBさん   「この機能だと・・・。0.5 人月で作れると思いますよ!」

システムエンジニア(SE)として働いていると、よくこんな感じの会話をします。この工数という言葉、「よく聞く!よく喋る!!」という方もいれば、「全然聞かんし、使わない!」という方もいるのではないかなと思います。

試しにwiki を見ると、こんな感じで載ってました。

工数(こうすう)とは作業量を表す概念のことである。

計算方法と単位はこんな感じ。

工数を次元で表すと、[工数]=[時間]×[人]となる。
工数を表す単位には慣例的に秒、分、時、日など時間の単位がそのまま使われる。人月など“人”を付ける場合もある。

上の会話の例を式に当てはめると、

0.5(工数) = 0.5(時間[月]) × 1(人)

です。
ざっくり言うと、SE 1人で半月かけて開発したら、その機能が作れますよ! と言う意味です。他にも、

0.5(工数) = 0.25(時間[月]) × 2(人)

と言うように、SE 2人で開発できるなら、0.25月でその機能が作れますよ! と言う意味にもなります(計算上の話ではありますが)。

さて、上で長々と書いたこの工数ですが、時として、これを巡ってメンバー同士でバトルが勃発したりします。例えばこんな感じです。

「工数調整」と言うバトル

営業のAさん
「機能開発の依頼をC社からもらいました!まずは、どのくらいの費用で作れるか見積もって欲しいそうです!」

SEのBさん
「わかりましたー」
(これ作るには、あれとこれとそれをやらないといけないから・・・。)
「大体、3人月くらいで作れると思います(*_ _)ペコリ」

Aさん
「わかりました!」
(開発費が月々100万円だから、100 × 3 で300万円の費用がかかるのね)
「C社に見積もり送っておきます!」

--- C社思案中 ---

Aさん
「C社からの回答きました!300万円だと難しいそうです!」
「200万円までだといけるみたいなのですが・・・。」

Bさん
「それって、2人月で開発するってことですか?」

Aさん
「難しいですかね・・・?」

Bさん
「かなり・・・」

Aさん、Bさん
「・・・(これは長くなりそうだ)。」

いかがだったでしょうか。
「あるある!」なのか「ほー、こんな感じか・・・」なのか、皆さんの反応が気になるところです。

この後の展開は様々なのですが、私の経験だと、Aさんに軍配が上がる場合が多いように感じます(Bさん乙です)。

では、なぜこのようなバトルが頻繁に起こってしまうのか。私なりの考えをまとめてみます。

大事な部分が違った!

まず第一に、それぞれで大事にしている部分が違います。

営業のAさんの大事なことは「機能開発の依頼」を受けて売り上げを上げることです。今回の場合だと、一番いいのは300万円で依頼を受けること。その次に200万円で受けること。一番よくないのは受けられないことです。

一方、SEのBさんにとって大事なことはきっちり機能を作りあげることです。そのためには、3人月の工数が必要です。もし、2人月に工数が短くなってしまうと、作りあげられなかったり、作りあげてもちゃんと動かなかったりするかもしれません。それは避けたいところです。

こんな感じで、AさんとBさんは大事にしてる部分が違うので、話していても食い違うのは当然です。そのままバトル勃発の流れです。

思うに、この食い違いを両者ともあまり理解できてないのが、最大の原因なのかなと思っています。

バトル勃発をなるべく避けるために

「これ!」と言う明確な対処方法はまだ考えられてない(知ってたら教えてください)です。が、今思いつく最善策はこんな感じです。

・両者の立場をしっかり理解する
・その上で、対応策を検討する
 ・「一部機能を省けば200万円でも開発できますよ」とC社に提案
 ・「絶対300万円かかるんです!」としっかり根拠立てしてC社に提案
・どちらかが折れるのは最終手段

同じ会社のメンバーとああだこうだ言いあうのが一番辛いです。
チーム戦だと言う意識と、普段からメンバー同士コミュニケーションしていれば、大部分は乗り越えられるようになると思ってます。

それでもダメなら後は気合です。

最後に

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
普段感じていることをこう言う風に文章に起こすの結構大変ですね(笑)

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