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教師が思う休校期間中にやってはいけないこと 保護者向け

保護者が子ども自身の成長を妨げていることに気がついているかどうか、それが大きくこの先を左右するのではないかと考えています。

新型コロナウイルスの感染防止のため、全国の学校は休校措置を取りました。入学式、始業式の日だけ登校し、あとは自宅学習という家がほとんどだと思います。

「やることがなくて困っている。」

「学力が心配。」

様々な声が聞こえてきますが、子どもの成長を本当に考えて行動できているかを考えてもらいたいと思います。

だからこそ、やってはいけないことを考えてみました。

休校中の学習について学校に聞く

本当に分からないものについては聞くしかないと思います。それが学校の仕事でもあるので。

でもそれは自分自身でしっかりと考えて、解釈して質問していますか。何でも学校に聞けばいいとなっていないですか。

確かに質問して解決するのが近道かもしれません。でも、保護者が考えて、子どもと共に解決するという力は衰えていってしまうかもしれません。「家庭の教育力の低下」と言われたりしますね。


「プリンターが無くてネットの問題が印刷できません。」

「チューリップの芽が出てきたんですけど、この後どうすればいいですか。」

「子どもが勉強してくれない。この先大丈夫かしら。」

あなただったらこのような保護者仲間に対してどう投げかけますか。


「問題番号をノートに書いてやればいいんじゃない。」

「チューリップの育て方を本で一緒に調べてみたら。植木鉢がなかったら牛乳パックで代用できないかな。」

ただ最後の「子どもが勉強してくれない。」という声に対しては保護者の実力の見せ所だと思います。

だって一番身近にいるし、この先も一緒に過ごしていく大人だから。

学校に頼って、その大事なポジションを先生に奪われている場合ではないですよ!!

(先生はしっかりと相談に乗ってくれるというのは大前提で申しております。共に子どもを高めたいのです)


テレビのニュースを見せる

暗いニュースと明るいニュースどっちが視聴率を獲れるかというと暗いニュースだそうです。

今、ニュースは暗いニュースばかり。

お店が潰れる、仕事が無くなる、お金が無い、死者が何人増えた・・・

子どもに良い影響を与えていると思いますか?

それよりだったらまだYouTubeを見せている方が良い気がします。

明るい未来を、明るい世の中をイメージできなくなる子がどうしたら学習を頑張るでしょうか。夢に向かって頑張るでしょうか。

コロナショックで世界が変わると言われています。

この先、世界を立て直すのは今目の前にいるあなたのお子さんかもしれませんよ。


悪口を子どもの前で言う

教育会ではよく言われることかもしれませんが、

「家で先生の悪口を言っている親の子は、学校で荒れる。」

子どもはとても素直です。親の言葉や気持ちをストレートに受け取ります。

親が言っていることを学校でも同じように言うのです。ときには先生を信頼しない、何をしたっていいんだとなる子もいるくらいです。

本当は素直でいい子でもそうなることがありました。


ご飯を食べるとき、テレビを見ながらという家庭も多いことでしょう。

ニュースを見ながらあべさんの悪口を言う。子どもはこの国はダメなんだと思ってしまうかもしれません。

近所の人の悪口を言う。子どもは急に近所の人に挨拶をしなくなり、険悪な雰囲気に・・・なんてこともあるかもしれません。

ただでさえ外出できずに、情報や刺激が少ない状況です。保護者の行動が子どもに良い影響を与えているかを考えてみてください。


いつかはこの状況も終わるでしょう。そのとき、胸を張って堂々としていられる子にしてあげませんか。


最後まで見ていただき、感謝しかありません。お役に立てましたか?もしサポートしてもらえるのであれば、職員室にお菓子を持って行って良い人って思われたい(本音)