"なにをやるか"より、"なにを成し遂げるか"
新規案件の相談は、だいたいはよくわからんことからスタートする。
「オウンドメディアをやっているけど、成果がでなくてこまっている」
「自社のサービスをブランディングしたい」
「◯年後に△△億の売上にしたい」
などなど。
これらの要望にたいして、「じゃあ、これをやりましょう」とすぐ提案にいってしまうと、ちょっと危険。
・"成果"とは、なにを指すのか?
・なにがどうなったら、"ブランディングできた"といえるのか?
・"売上"はなにで構成されているのか、その商品・サービスはどのような価値をもたらすのか?
といったことを、まず整理して言語化してあげることを意識している。
"なにをやるか"はあくまで手段の話であって、手段で話をしてしまうと本質にはたどりつけない。なぜなら、目的やミッションは変わらないけど、そのためにとれる手段は1つではないから。
わかりやすくいえば、山の頂上に登るにはいくつもルートが分かれているし、難易度が異なればかかる時間も違う。もしかしたら、「歩いて登る」だけじゃないこともある。
さらに、「頂上に登りたい」と言っていても、本質は「最高の景色を見たい」ということもある。頂上じゃなくとも最高の景色を見れたらそれで良いとなれば、「頂上を目指す」という手段が最適ではないことにも気づく。
つまり、"なにをするか"の提案ではなく、"なにを成し遂げるか"に対する最適な手段を提案することを心がけている。
ただ、実際のところ"なにを成し遂げるか"がハッキリしていないことも多々あるし、議論を重ねてはじめて本質が見えることもある。だからこそ、そこを紐解いて、言語化して、整理してあげるのが役割でもある。そのうえで、"なにをするか"を、考え抜く。
ミッションを、しっかりと定義することから始めよう。
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