見出し画像

ベッド上の資産を積み上げることに、意味はあるのか?

こんにちは。Wellness, Inc代表医師の中田航太郎です。忙しい労働世代が科学的に正しい効率的な健康管理を実現するためのパーソナルドクターサービス『Wellness』を提供しています。僕自身もFounderドクターとして、100名近いトップビジネスパーソンやアスリート・芸能人の健康と向き合ってきました。

僕が臨床医として患者さんと接してきた中で、何度も耳にした言葉があります。それは、『お金はいくらでも払うから、治してくれ』というものです。中には『10億払ってでも治したい』という方もいらっしゃいました。

当然ながら、病気になってしまった後の医療の質は支払う金額によって変わりません。せいぜい、病室がお洒落になったり、ベッドが綺麗だったり、食事が(食べられる状態ならですが…)豪華になるくらいのものでしょう。

健康だからといって必ずしもお金が手に入らないのと同様に、どれだけお金を手に入れても健康が手に入るわけではないのです。

世界的な大富豪であったAppleの創業者・スティーブジョブズが若くして命を落としたことは有名です。彼は人生の最期に、以下のような言葉を残しています。

『人生の終わりには、お金と富など、私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。』

『終わりを知らない富の追及は、人を歪ませてしまう。私のようにね。』

生きていく上で、人生を豊かにする上で、お金は確かに大切です。しかし、その優先順位は決して高くないのです。彼はこのようにも言っています。

『あなたのために、運転手を誰か雇うこともできる。お金を作ってもらうこともできる。しかし、あなたの代わりに病気になってくれる人を見つけることはできない。』

一定の資産を持つようになると、何もかもがお金で手に入るように錯覚してしまう人がいます。しかし、それは単なる幻想です。大切な人との関係や一緒に過ごす時間、そして自分自身の健康は、決してお金で買えるものではないのです。

いざ病気になってから代わりを探そうとしても、そんなことは不可能です。治療をするにも、医療の限界というのは確かに存在します。医師は、神ではないのです。

あくまで自分の人生に責任を持ってくれるのは、自分しかいません。代わりの効かない『健康』という最大の資産は、普段目に見えません。これらを可視化するためには、自分自身に関心を持ち、状況を適宜評価しなければなりません。だから、予防医学アプローチが重要なのです。

最後に、スティーブ・ジョブズが送る皆さんへの有意義なメッセージを紹介しましょう。

『物質的なものはなくなっても、また見つけられる。しかし一つだけ、なくなってしまったら二度と見つけられないものがある。それは、人生・命だ。』

『手術室に入るとき、その病人は、まだ読み終えてない本が1冊あったことに気づくんだ。それは、"健康な生活を送る本"だよ。』

同じようなメッセージを送る患者さんを今までたくさん見てきました。最期の時になってはじめて、健康の大切さに気づき、それに予め気づけなかった自分に嫌気がさしてしまうのです。それが、僕がWellnessという会社を立ち上げた理由でもあります。

僕がやりたかったのはまさに、皆さんに"健康な生活を送る本"を与えることです。健康という、最も大切にもかかわらずそのことに気づきにくい無形資産を、一緒に守っていくお手伝いをしていきたい。それは僕が、最期の時にいかに後悔なく満足できているかが大切だと思っているからです。

ベッド上の資産を山のように積み上げることに、意味はありません。これは断言できます。努力の結果得た資産は、健康な状態で活用してこそ意味あるものになるのです。

1人でも多くの方が後悔なく最期を迎えられるようパーソナルドクターを広め、"健康な生活を送る本"を全ての人に行き届かせるため、僕たちも日々奮闘しています。本気で健康と向き合いたいという方は、いつでも、Wellnessでお待ちしています。

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?