【シリーズ「映像学」】映像制作を深く掘り下げる連載はじめます(不定期)
こんばんは、
ペパーミンツの映像ディレクター牟田(ムタ)です。
突然ですが、
私はこの仕事が本当にしんどいです……
何回辞めてやろうと思ったことか。
体力、精神、脳みその三位一体で襲いかかる疲労感、
年々辛くなっています。。
でもなんだかんだ完パケ(映像を完成させる)ると、
「今回も楽しかったな〜」
と、ジーンと心が満たされるのです。
そんな体験の連続で今日まで続けてこれました。
(こうしてこれからも、この連鎖はつづく・・・)
なぜ、映像制作を深掘るのか?
理由は、映像に「正解」がないからです。
先日いつものように徹夜で編集していた時、
ふと先輩がぽろっと口にした、
「編集って正解がないからね〜。」
という一言。
当たり前なんですが、
映像は感性やセンスによるところも大きく、
10人いたら10人異なる映像が出来上がります。
正解はないんだけど、
きっとそこには「体系的な知」があるはず。
仕事中に過労で倒れるプロデューサー、
編集中に泣き崩れるディレクター、
ロケ帰還後に失踪するAD・・・
阿鼻叫喚の映像業界。過重労働の映像業界。
でもここまで命がけで、
本気で「作る」に向き合う現場には、
様々なかたちの「ノウハウ」が蓄積されていると思います。
そんな「ノウハウ」を、
少しずつ言語化したいという取り組みです。
また「センス」として属人的に集約されている部分を、
うまく紐解けていきたいなと思っています。
どんな内容?
映像制作は年々市場が拡大しており、
巷には「機材ノウハウ」「かっこいい編集方法」など
ノウハウ系コンテンツが溢れています。
その一方で、演出論や制作を俯瞰した議論が、
どうも置いてきぼりになっている気がします。
(映画や演劇は議論が活発なイメージですが)
現場発の「映像を学ぶ」ことができる情報
映像って勉強できる場所が少ないんですよね。
ADの下積み時代を終えるとディレクターとして独り立ち、
他の人の仕事ぶりに触れる機会もなくなってしまいます。
更に近年では、ビデオグラファーとして、
自分でカメラから編集までワンオペする人も増えています。
結果、自己完結型の制作が年々増えています。
そんな方に向けて、
自分が(文字通り)身を削って体得した知識や経験、
仕事中の気づきなどを、
惜しみなく発信していきたいと思っています。
誰のための連載なのか?
この連載では、
・同業同士の方(プロデューサー、ディレクター、カメラマンなど)
・未来のディレクター(ADさん)
・形違えど、ものづくりをしている方
・映像へのチャレンジを志している方
を想定しながら、まとめていきたいと思っています。
落ち着いたらゲスト対談をしたり、
内容を募ったりできたらいいなあと思っています。
小難しい動機を書きましたが、
みんな日常の制作に忙殺されているので、
大好きな映像についてのんびり話せる場になれば良いなと思っています。
ご期待ください!
(三日坊主 前科100犯の説得力のなさ)
牟田
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