怪奇談話第3話【インターフォン】

インターフォン

ある日TwitterでIさんという方からダイレクトメッセージが届いた。
友人が体験した話があるので聞いてくれますか?とのことだったのでお願いしますと返事をした。
今から2年前に自身の友人から話されたのだがとても怖かったので、ぜひどうぞとのこと。

昼間玄関のチャイムがなったのでインターフォンのモニターを確認したら女が立っていた。
出てみると誰もいなかった。

次の日またチャイムを鳴らされたので見に行くと、昨日と同じ女がドアモニターにいる。
またかよと思ったが、手に包丁を持っていることに気づき警察に連絡したが
マンションのどこにもそのようなものは居なかったという。
次の日からしばらく昼間は仕事に出なかけていなかったが、一週間がたった頃にチャイムがなった。
今度は深夜だった。こんな時間に何なんだと眠い目をこすりながらモニターを見て凍りついた。
そこには例の女が立っており、右手には包丁を左手には生首を持っている。
そして、その女の隣には自分が高校生の頃に亡くなった姉が立っていた。
何度鳴らしても反応がないからか、姉がモニターの前に立って何かを喋っている。
その顔というのがまた奇妙だった。
まるで糸で操られているかのように目が左右ばらばらの方向を向き、口は半開き。しまいにはインターフォンのボタンを押していないのに声が聞こえてきた。
姉の声で「迎えに来たよ…迎えに来たよ…こっちにおいで…」と。
この話を聞いてから1ヶ月後、突如として友人の行方がわからなくなったのだという。もちろん連絡も取れていない。
それから時は経ち、ある日インターフォンがなったとおもったら
例の女が立っていたのだという。
そして行方しれずだった友人も隣りに居た。


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