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村上春樹知らんけどおすすめの本紹介する

僕は村上春樹を知らない。

ある日ふとした機会でこんなクイズをやってみた。


か、かっっこいい!こんなセリフ使いたい…村上春樹かっこいい!!!

ゴクリ…(以下、村上春樹風)

他人とうまくやっていくというのはむずかしい。
ただ村上春樹のようなセリフかっこよすぎるか何かになって一生寝転んで暮らせたらどんなに素敵だろうと時々考える。

しかし、僕がその何かになるには村上春樹のことを知らなすぎる。

「『知らない』ということをアドバンテージに取ればいいさ。
人生に大事なのはこういう機転だ。世の中は結局、表裏一体なんだ。歯磨きと歯ブラシみたいに。」と僕は僕に言って、そして笑った。

というわけで村上春樹の小説のあらすじを見ながら、僕なりに妄想で村上春樹のおすすめの本を紹介していく。
なお以下の本は一冊も読んだことがない。灰枠が商品ページのあらすじだ。


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- 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。全米第一位にも輝いたベストセラー!

多崎つくるが、友人たちの豹変ぶりを謎解きする日常系ミステリー小説。
まるで日常のような、非日常を感じられる一冊。
友人一人ひとりにも人間味がありキャラが非常に立っている。
僕自身もつくるのように大学時代に友人関係で悩んでいたことがあった。
人間の心に潜む闇を表現した、見たくはないけど見たい作品だ。
一日がんばったあとのくっさい足のニオイをかぎたくなる感じに似ている。

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- 海辺のカフカ

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。

姉に家族を破壊されたカフカの復讐の物語。飛び込んでいった街にはごろつきばかりでよくひどい目にあっていた。
しかしある機会にごろつきが納税に関して悩んでいたところ、カフカは図書館で読んだ知識をもと解決し打ち解ける。
次第に復讐なんてあほらしくなり、修士の学位を取ることを目標にする(下巻)、がそこでの研究生活は過酷なものだった…
いつも海辺で本を読んでいるため人々からは「海辺のカフカ」と呼ばれていた。図書館でなくなった本の8割はカフカが海に落とした。

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- 風の歌を聴け

「あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風に生きている」1970年8月、帰省した海辺の街。大学生の〈僕〉は、行きつけのバーで地元の友人〈鼠〉と語り明かし、女の子と知り合い、そして夏の終わりを迎える。過ぎ去りつつある青春の残照を鋭敏にとらえ群像新人賞を受賞した、村上春樹のデビュー作にして「初期三部作」第一作。

村上春樹の記念すべきデビュー作。
僕と友人の鼠とともに女の子の奪い合いが始まる。
この物語の天才的なところは〈僕〉が実は猫であるという点だ。
村上春樹ならではの世界観。鼠と猫と女の子の物語。
トムとジェリーキッズが好きな人にはおすすめしたい村上春樹のデビュー作。

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- 1Q84

「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。

結局選んだ道が正解であるように生きるという話。
自己啓発本に近い。
なお、主人公のIQは84に見せかけて5。

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- ねじまき鳥クロニクル

僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

ねじまき島では時計が逆に進む、老いるように若返るという設定に惹かれた。ねじまき島出身の「僕」と一般的な人間のクミコとの交差する物語。
これを読んでオモシロイと思った人にはぜひベンジャミン・バトン数奇な人生を勧めたい。

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- 女のいない男たち

舞台俳優・家福をさいなみ続ける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのかを追う「ドライブ・マイ・カー」。妻に去られた男は会社を辞めバーを始めたが、ある時を境に店を怪しい気配が包み謎に追いかけられる「木野」。封印されていた記憶の数々を解くには今しかない。見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。村上春樹の最新短篇集。

村上春樹の短編集、どの話も最後のオチとして「まあ最初から妻なんていなかったんだけどね。」と締めるなんとも悲しい男たちの物語。
たまには悪くないが、村上春樹はじめての人には向いていないかも。

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ぜひこの機会に村上春樹に触れてみてほしい。

実際には読んでいないのでもし違っているところあったら連絡ください。

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