カーボン・オフセットとは(その2) | 森を創る民のささやき
「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2008年9月10日/19日)とその追記記事です。
#60 カーボン・オフセットとは(その2)
CO2の「削減あるいは吸収活動」を充当するには、どのようにすればよいのでしょうか。
「CO2排出量」を取得することができます。
この「CO2排出量」とは、「京都メカニズム」として、
1997年に締結された京都議定書により可能となった仕組みです。
簡単に説明すると、
他国等への技術導入等により、
従来発生していたCO2排出量を削減することになり、
その削減分を権利化したようなもので、
購入することで、その削減分を取得することができます。
現在、欧州ではCO2を取引できる市場が確立し、
株式市場のように、CO2の価格が変動し、売買ができる仕組みができています。
日本でも、このようなCO2の取引市場の導入について、検討が行われています。
CO2以外に、
・CO2の吸収につながる植林
・太陽や風力などの自然エネルギーにより発電されるグリーン電力
も、環境負荷の低減に効果があるものです。
これらの仕組みは、
CO2排出量のカーボン・オフセットの登場前より、
さまざまな企業や団体等で利用されています。
将来的に、これらもCO2排出量としてカウントできるような検討が、
関係省庁等で進んでいます。
森を創る民のささやき September 10 2008
この記事を書いた2008年の頃は、環境への取り組みとして、カーボン・オフセットが世の中で使われ始めた時期でした。
それから約10年。
地球温暖化・気候変動をテーマとした環境に対する議論が、再び活発になってきています。
ちなみに、環境省によると、日本での2008 年度の温室効果ガスの総排出量は12 億 8,600 万トン。直近2019年度では12億1,300万トン。約5%ほど減少。
温室効果ガスの総排出量 = エネルギー消費 = 経済活動
という関係もあり、日本が経済活動を止めない限り、完全にゼロにするというのが難しく、この状態から大きく削減していくために、カーボン・オフセットなどの代替手段も必要であることが感じ取れます。
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記事50本以上を収録し、おトクに読めるようにいたしました。
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