日本初!罰則付き温暖化対策条例が成立 | 森を創る民のささやき
「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2008年10月19日)とその追記記事です。
#63 日本初!罰則付き温暖化対策条例が成立
先週、徳島県議会で、
日本で初となる「罰則」が付いた、
温暖化対策条例が成立しました。
温暖化対策を盛り込んだ条例は、
いくつかの自治体で導入されていますが、
明確な罰則を盛り込んだのは、
徳島県が初めてです。
罰則といっても、
上限を超えた分のペナルティというものではなく、
温室効果ガスの排出事業者に、
県はその改善計画を求め、
それが提出されてなかったり、
虚偽の報告がされていた場合に
「罰則する」、というものです。
みんなで目指そうとする「努力目標」よりは、
実効性はあると思いますが、
その効果がどのくらいなものか、注目したいです。
森を創る民のささやき October 19 2008
2008年に、徳島県で「地球温暖化対策推進条例」が制定されました。
大規模事業者に温室効果ガスの排出削減目標などの計画書や実績報告の提出を求め、それらの提出等をしなかった場合には、5万円以下の罰則があるという内容が盛りこまれたことで、2008年の制定当時に話題となりました。
その効果を見てみると、
徳島県での温室効果ガス総排出量で
基準年度である、平成2年度が6,942 千t-CO2。
平成22年度の目標として6,248 千t-CO2 のところ、
平成22年度の実績として5,777 千t-CO2 に着地しました。
ちなみに、日本全体では、
徳島県と同じ年度で比較すると、
平成2年度の実績が12億7,500万t-CO2、
平成22年度の実績は13億300万t-CO2。
罰則が効いていたのかどうかはわかりませんが、
徳島県は、温室効果ガス総排出量の削減が進んでいることがわかります。
その後、徳島県では、
2016年に「脱炭素社会の実現に向けた気候変動対策推進条例」が制定され、この「地球温暖化対策推進条例」は廃止されました。
徳島県は、
「環境首都とくしま」と謳い、
環境関連でいろいろな政策に取り組んでいて、
新しく制定された「脱炭素社会の実現に向けた気候変動対策推進条例」でも、
・「脱炭素社会」 「気候変動対策」を掲げる条例は全国初!
・条例に基づく気候変動への適応策の基本方針は全国初!
・「水素エネルギー」 の条例規定は全国初!
など、他の自治体に先駆けた取り組みを行っています。
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