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ドイツ、2007年で温室効果ガスの削減目標達成 | 森創る民のささやき

「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2008年12月02日)とその追記記事です。

#77 ドイツ、2007年で温室効果ガスの削減目標達成

昨日一部の報道にて、
「ドイツは、2007年の温室効果ガスの削減量が、京都議定書の目標達成」と伝えられています。
当初の削減目標量は21%減。
そして、実際の削減結果は22.4%減。

京都議定書に定められた削減期限は2012年ですので、
十分余裕での達成と言えます。

一方、日本では、
先日のブログにも書いたとおり、
2007年の排出量は前年よりも増加。

国によって、取り組み方が違いが出ております。

森を創る民のささやき December 2 2008

欧州の環境意識の高さは、注目するものがあります。

国立環境研究所が公表している、
日本の温室効果ガス排出量データによれば、
ここ十数年の状況は以下のようになっています。

2006年: 1,360 百万トン-CO2
2007年: 1,395 百万トン-CO2
2008年: 1,322 百万トン-CO2
2009年: 1,250 百万トン-CO2
2010年: 1,303 百万トン-CO2
2011年: 1,354 百万トン-CO2
2012年: 1,396 百万トン-CO2
2013年: 1,408 百万トン-CO2
2014年: 1,359 百万トン-CO2
2015年: 1,321 百万トン-CO2
2016年: 1,304 百万トン-CO2
2017年: 1,291 百万トン-CO2
2018年: 1,247 百万トン-CO2
2019年: 1,212 百万トン-CO2

2011年の3.11の影響で、原発の稼働が停止し、
その代替として、火力発電を使ったため、
温室効果ガス排出量は増加してしまいましたが、
ここ5年ほどは、順調に減少傾向にあります。

事業者向けに使用エネルギー量の報告などの制度が定着したものの、
一般生活者を巻き込むような、大きなムーブメントがあったわけでもなく、
気がついたら「減っていた」。

税金の税率のように、それほど意識していないところで、
あとから気づいた人も多いのではないかと思います。

実質的な量が減少することは、それはそれでいいことだと思いますが、
社会の意識を伴った方が、その意味は大きいと思います。

昨今、「2050年 カーボンニュートラル」への関心が高まっている中、
それが、社会的意識への高まりにもつながるとよいなぁと思います。

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