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「自利」と「他利」とCSR / 森を創る民のささやき
「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2011年7月23日)とその追記記事です。
#130 「自利」と「他利」とCSR
どこかの宗教に属しているわけではないですが、
人・企業も、世の中を生きていくため、
「自利」と「他利」の考え方の必要性を感じます。
「自利」と「他利」を簡単に説明すると、
・「自利」とは、自分の利益のために行動すること、
端的にいえば、自分だけよければいいこと。
・「他利」とは、他人の利益のために行動すること。
先の大震災のような、非常時に、
人間や企業の本性が表れます。
人間で見れば、
震災発生直後、身の回りにも、
・家にこもり、食料品を蓄え、テレビ等からの情報にしがみつき、
自分の安全だけしか考えない、「自利」型の人。
・困っている人に、自分にできることはないか、
いろいろ行動された、「他利」型の人。
(また現在もボランティアで行動されている人。)
これらの差を顕著に感じ取れました。
前者のような行動をとる人を、傍から見て、
何を恐れているのだろうか、と個人的に思いましたが、
おそらく、周りで助けてくれそうな人がいなかったのです。
見返り前提ではないですが、
世の中、give&takeがあり、
後者のような人は、
反対に困っているときは、周りから助けられることも多いのは、
推しやすいと思います。
また、それは世の中から必要とされる証です。
企業も同じで、「他利」の考え方が重要で、
ただ単に利益を追求するだけでなく、
お客様等のことを考えて事業を行う企業の方が、
世の中から必要とされ、
その対価として収益・利益を生み、
継続的に存続し、事業活動を行えることになります。
とある企業が、
「世界で多くのありがとうを集める」旨の企業目標を
掲げているのは、それを呈しているのだと思います。
ただ、事業活動を行う上で、
原材料の取得、製造過程、商品利用後など、
環境・社会への被害を与えることもあります。
そのままでは、世の中から必要とされる、とはいえないですので、
それを補うのが、一つCSRなのではないかと考えます
この数年後、私の恩師が、
この「自利」と「他利」と同じような意味を使って、
利他+利己
⬇
りたりこ(LITALICO)
という新しいブランド名を考え出しました。
何か運命的なものを感じました。
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森を創る民のささやき
2008年に設立したツバルの森時代のブログ「森を創る民のささやき」に、後日談を追加し再編集したマガジンです。この購読料の収益は、世の中の環…