『ディープワーク』を継続するためにやっている8つのこと 1211
先日、パーソルキャリアさんが運営する『iXキャリアコンパス』で、ディープワークについて取材を受けたのですが、そこで話し切れなかったディープワークを実現するために取り入れている工夫を書きたいと思います。
※ディープワーク:一人きりになり、集中力が高まる静かな環境で、知的生産のパフォーマンスを高めようという考え方。反対語が「シャローワーク」で、深く考えなくても出来るような低レベルの仕事で、集中力が低く注意散漫な状態で行われる。
1.朝、始業前に出社する
当社は10時出社なのですが、私は7-8時に出社して、始業前の2時間ちょっとでnoteを書いたり、書籍の執筆を進めたり、自社の事業戦略や競合調査など、考える系の仕事をするようにしています。
やはり始業後は打ち合わせやチャットで連絡が入ってしまい、まとまった時間が取りにくいため、朝の始業前の時間は考える系の仕事を進めるのに欠かせません。
2.オフィスから20-30分の距離に住む
過去に、オフィスから徒歩10分、リモートで通勤ゼロ、1時間以上、、といろいろ試したのですが、私の場合は、通勤時間が30分前後の時に仕事開始からすぐにパフォーマンスが最大化する感覚がありました。
家からオフィスがあまりにも近すぎると、仕事開始と共に脳のスイッチが入らないし、あまりにも遠すぎると通勤だけでエネルギーを消耗してしまいます。もし読者の方が住む場所から調整できる場合は、30分前後で通勤できる場所に住むことをおすすめします。(私もこれを知り合いの経営者におすすめしてもらいました)
3.人の足を見て歩く
通勤時に注意したいことは、歩いている時や電車の中で「人の顔を見ないこと」です。論文を当たったわけではないのですが、たぶん、「人の顔」って受け手にとっての情報量が豊富なので、脳のエネルギーを大量に消費します。
それに比べて、「人の足」ってズボンと靴なので情報量がほとんどなく、貴重なエネルギー資産を消費せずにオフィスまでたどり着くことができます。
4.ノイズキャンセリングイヤホンをして歩く
同様に、通勤時はノイズキャンセリングイヤホンをして歩くと、余計な聴覚情報によってエネルギーを消費しないので、集中力が高い状態でオフィスまでたどり着くことができます。
最近『AirPods Pro』を注文したのですが、いま到着待ちの状態で届き次第、AirPods Proに乗り換える予定です。
5.午前中になるべく打ち合わせを入れない
私の場合は、人と打ち合わせをしてしまうエネルギーを消耗するタイプなので、午前中はなるべく作業系の仕事のために時間を確保し、打ち合わせは午後から入れるようにしています。
『内向型人間のすごい力』を読んで知ったのですが、人には、人と会うとエネルギー値が上がる外向型のタイプと、一人でいる時にエネルギー値が上がる(逆に人と会うとエネルギー値が下がる)内向型のタイプがいるようです。
私の知人の某氏は外向的なタイプで、朝の7時から会議を入れ、徐々に調子を上げながら午後に集中して一人で作業するらしいですが、自分がどちらのタイプかによって、打ち合わせの時間を調整するのが良いでしょう。
6. 電話番サービスの導入
午前中に打ち合わせを入れなかったとしても、アウトバウンドのテレアポで作業が中断したり、最近だとインサイドセールスの電話がかかってきますよね。そこで、今年『fondesk』という電話番サービスを導入しました。
『fondesk』なら電話番の人が電話の一次対応をしてくれ、SlackやChatwork、LINEに通知をしてくれるので、作業の中断が起きません。
会社でも導入してますし、個人のスマホでも両方契約しています。
7.働きすぎない
これは過去10年の仕事経験の中で得た自分の中での基準値ですが、私の場合は1日に14時間以上働くと、次の日の頭の回転が鈍くなります。
なので、徹夜的なものは5年以上してないですし、だいたいいつも19時には帰宅しています(当社のメンバーは全員そんな感じですが)。
一流のバイオリニストの習慣を調べた研究で、彼らは平均8.6時間眠り、週に平均2.8時間の昼寝をしていた、というデータがありますが、彼らの並外れたディープワークを支えるには睡眠のような休息が必要、ということでしょう。
また御年が違いすぎるのであれですが、ファーストリテイリングの柳井さんも7時には出社し、3時から4時には仕事を終え、帰宅しているらしいです。夜まで働いてるのは集中してないから、と発言されています(笑)
僕ぐらいの年齢で仕事に本当に集中していたら、オンタイムに全エネルギーを使い果たしますから、家に帰る頃はぐったりしてしまいます。テレビを眺めるくらいしかできないほどにね。逆に、夜もぐったりしないというは、仕事に集中してないからですよ(笑)
出典:「好き嫌い」と経営
8.週2~3日の運動習慣
同様の趣旨で、ディープワークを継続するには心身ともに健康である必要があります。村上春樹が40年間、長期的な生産量を最大化するために、1日10キロの距離を走っているのは有名な話ですが、私も週1回のパーソナルトレーニングによる筋トレと、週2~3回のテニスをしています。
そのおかげで、かなりの健康体で仕事に取り組め、ディープワークを支えるコンディションが作れています。
他にも、
・肩が凝る服を着ない
・足がむくむ靴を履かない
・選択コストを減らすために日用品はまとめ買いする
・毎日同じ朝食とランチを食べる
・マットレスや椅子に投資する
・物を買わない。特にメンテナンスコストがかかる物を買わない
など無限に調整できることがありますが、個人の生産性観点では「優秀な人たちと働く」が一番知的パフォーマンスが上がるので、ディープワーク×優秀な人たちと働くが最高ですね。
将来は、Wi-Fiが通じていないディープワーク部屋をオフィスに作りたいと思っている株式会社才流ですが、絶賛採用募集中です。ぜひ奮ってご応募ください。