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「この単語大事やから覚えよかー」と伝えることの無意味さについて

絶賛冬期講習中の僕。
中高一貫校に通う中1〜高1までの生徒を対象に、英語を担当しています。

この3日間は中3、高1共に長文の授業。
連続で6コマ✖️3日間!!!の長文の授業。

【後遺症】
①喉がカラカラになります。
②毎日家に到着するやいなや床に倒れ込みます。

乗り切った、、、

そんな長文の授業中に、気づいたことがありました。

「あ、俺またおんなじこと言ってるわ」と。

それがタイトルにも記載した以下のセリフです。

「はい、この単語の意味は?知ってる?
めっちゃ大事やから覚えてやー、〇〇やでー」

言うたびに自己嫌悪ですよ。なぜってそんなうっすいことなら誰にでも言えるからです。

「大事やから覚えてや」

そんなもんわかっとんねん!
そんな理由だけで覚えれたら苦労せんねん!
それをどう覚えさせるかがあんたの仕事でしょうよ!

と、言うたびに自分に突っ込んでました。

せめてもの想いから、前日の範囲でそのようにチェックさせた単語についてはプラスαの教材として単語テストを作ったり、

冬期講習だけではなく、通常授業も担当している生徒たちには、単語帳の回し方、向き合い方についてオリジナルプリントを配って事あるごとに単語を詰め込む重要性について語ってきました。

でも、、
これ以上はできないんです。これが今の場所で今の僕ができる最大限なんです。

なぜなら僕が出講しているカリキュラムギチギチのこの塾は全国に複数の校舎を構えており、それゆえに足並みを揃えることが求められるから。
あまりにも違う動きはできないから。
ICTなんて使えるわけがないから。

That makes me really FLUSTRATED!!

なわけなんですよ。

本当はこんなことがやりたい

①「これ大事やでー」と僕がチェックさせた単語のうち、各自が知らなかったものだけをQuizletに登録していく。(授業中にその場で)

②それらの単語を1週間アプリ内で復習していく。
※習慣化できるまでは、毎回の授業の頭に単語タイムと称して取り組ませても良いかも。

③1週間後にGoogleフォームでテスト。
※テストは全単語に対して行う。
もし、【Quizletに入れないでOK】と判断したはずの単語なのに間違えた、思い出せない、とかいう事態が発生したのならば、その単語はかなり危険。
Quizlet内で★印つけとこう!という声かけもできる。

「単語テストのための単語学習」をできるだけ排除したい。
それって手段が目的化されている典型例ですよね。

テスト直前にとりあえず単語帳と睨めっこして無理矢理詰め込んだものがテストと同時に吐き出され、何も残らない、という場面を自分が生徒の時にも、そしてつい先日の教育実習でも目撃しました。

なんと無意味なことか!!

そうではなくて、
・いかに単語学習を日常に落とし込めたか
・いかに自分に不足している単語と向き合う時間を設けられたか
・そしてその結果、どれぐらいそれらの単語が身についたのか

そんなサイクルを実現するための単語テストでありたいと思うわけです。

書いたらなんだかスッキリした。
お風呂に入ろう。

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