戦争を無くなった世界の話。

1945年。第二次世界大戦の戦勝国は国際連合を作りました。彼らは国連憲章で「戦争」を禁止にしました。めでたしめでたし。戦争は世界からなくなりました。日本は戦争に負けた反省から、憲法を作り直し、平和を愛する国として70年間幸せに暮らせています。

これ、ほんとうですか??

現代になっても、中東では紛争が絶えず、中国ではなんの罪もないウィグルやチベットの人は殺されています。本当に世界は平和なんでしょうか?

世界史というのは殺し合いの歴史と言って過言ではありません。ヨーロッパでさえも、ずーーっと殺し合いを続けていました。しかも、敵を殺さなければいけないという価値観から。ヨーロッパではカトリックとプロテスタントの人たちはお互いを悪魔だと思い込み、殺し合いをしていました。その悲惨さから、彼らは殺し合いのルール。つまり、やっていい殺し合いとやってはいけない殺し合いを定めました。やっていい殺し合いとは戦争のことです。戦争は、宗教をめぐる殺し合いの悲惨さを軽減するために、作り出されたのです。戦争によってもたらされたものは、まずは戦闘員と非戦闘員の区別。敵国の戦闘員ではない、民間人は殺してはいけません。戦争当事国と中立国の区別。そして、宣戦布告と講和条約という、戦争に始まりと終わりを決めました。時が立ち、第二次世界大戦が終わり、戦争はなくなりました。そして残ったのはルールのない殺し合いだけ。

さて、私たちが平和な世界を作るために何ができるでしょうか?大切な人を守るために何ができるでしょうか?

『ウェストファリア体制』(倉山満)をぜひお読みくださいな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?