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電車の中で読書

文庫本であったり、タブレットであったり。電車の中で本を読むことが多い。3駅で10分。これで何ページ読めるか。

こうして細切れに読んで行くのも面白い。続きは気になるが、区切りを入れるとそこまでに読んだことが頭の中で反芻され、先を想像する。次に開いた時に自分の想像と違っていると面白さが増える。こうした読者の上をいく展開を書けるのが売れる作家の資質なのだろう。

最近は延々と会話が続く小説が増えている様だが、どうも馴染めない。物語に加えて、やはり情景や心の中を描く文章の表現が楽しい。

さて、電車内読書で怖いのはミステリー。謎解きの段に入ったところで一気に読み進みたくなる。そんなところにヒントが出されていたのか、脇役が実はキーマンだったのか。そんなことが断片的に明かされて、早く全容を知りたいと気が急く。

気がつくと降車駅を過ぎている。夢中になるとはまさにこのこと。

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