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書評 145 「異文化理解力」

文化的背景の相違から生じる誤解や違和感。しかし、原因がわかれば互いに理解できる。

原題は「The Culture Map / Breaking through the invisible boundaries of global business」。フランス人と結婚してパリのビジネススクールで教える米国人の著者。自身が多くの文化的相違に起因するコミュニケーションエラーを経験している。

国を基準として、各国の標準的な傾向を8つのジャンルで表す。意思表示が直接的か間接的か。組織にあり方は権威重視か平等思考か。時間に厳格か、など。網羅まではしていないが代表的なものが多く例示されている。考え方自体も役立つし、実践する際の国別傾向を知る辞書にもなる。

この考え方はもっとローカルな場面、例えば転職した人が早く新しい職場に馴染む際にも使えそう。

今の時代ならではのコミュニケーション術を学べる一冊。


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