書評 12 「緊張をとる」
大事な場面で緊張する。
ほとんどの人が経験し、悩むことです。
場数を踏むことで慣れるとはいうものの、もっと早く解決できるならそうしたい。そんな人の興味を惹くタイトルで、中身もまさにその通りの一冊です。
緊張を解くための考え方や自己暗示。そういったものではありません。緊張をコントロールするトレーニング方法が具体的なやり方と共に説明されています。アクションを取る(取り続ける)ことで、メンタルが変わっていく。
著者の本業は演劇のトレーナー。実際に役者さんが本番の舞台でフルパフォーマンスを出すためのエクササイズが学べます。効果はまさに人それぞれですが、私は試してみて、なるほどなと感じるところがありました。
小さなスナックのママ(実は元実力派舞台女優)と主人公である若い男性会社員の対話を軸とした脚本形式で話が進む。ママに鍛えられながら成長していく主人公と自分を重ね合わせてエクササイズを試してみるのも面白い。
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