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書評 10 「Winning Ugly」

著者は世界4位まで到達した元プロテニス選手。オリンピックにも米国代表で出場、銅メダルを獲得。クレバーな選手と言われ、コーチに転じてからも活躍。錦織圭さんのコーチも一時務めていました。

その「クレバーさ」は時に批判にもあっていた様です。ルール違反こそ無いが、とにかく相手がやりたいことをさせない、やられて嫌なことで攻める。メンタルでも攻める。

本書のタイトルを和訳すると「かっこ悪く勝つ」。自分より才能に恵まれた選手にだって、勝ちたい。だったら、やれることは全部やる。そのために徹底的に相手を調べる。そして作戦を綿密に立てて、試合に臨む。その努力を惜しまない。スーパーショットができなくても、勝つことはできる、と彼は言います。

無論、その作戦を実行できるだけの技術と体力、それを試合で100%出すための準備も徹底。テニスの知識が無いとわかりづらい内容ながら、やりきることの難しさと価値を教える1冊。

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