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書評 5 「リーディングス ネットワーク論ー家族・コミュニティ・社会関係資本」

9年前、東日本大震災の後に「Weak Tie」に興味を持ちました。知人から「グラノヴェターの弱い紐帯の強さ」が勉強になると聞いて探してみると、和訳が収められた論文集が出版されていることがわかって、購入。

1950年代以降の社会学におけるネットワーク論の代表的な論文が7編掲載されています。漠然と考えていたことや断片的知識としてもっていたものなど、頭の中の箪笥をきれいに整理してもらえた感じ。

とても一言ではまとめられませんが、ネットワーク=網の目(自分が中心ではなく、自分もその中に入っている繋がり)を想像、そして網の目をワークさせること、またワークによって網の目がどう変わるか、もしくはワークの当事者の変化によって網の目の形態や存在意義がどう変わるか、が重要。「ネットのワーク」なんだ、と自分なりにまとめ。

ちなみに学術論文を学者さんが和訳したものにしては、非常に読みやすい点も良し。

http://www.keisoshobo.co.jp/book/b26183.html

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