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【005】春の訪れ【庭と虫と】

どうも!長崎で造園業に携わっています、永田です。

4月半ばとGW期間中に祖母の家へ行ってきました。
老木になり実が生らなくなった梅も、冬に剪定し、追肥を施すことで30個ほど実が生っていました。

祖母が2年前、「昔は梅仕事ができたんやけど、今は実がいっちょんならん。」とぼやいていましたが、今年は一緒に梅仕事ができそうです。

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筍もとれる祖母の庭。
ここ数年、筍を取るのが僕の仕事になりつつあります。笑
食べる分とお土産用に少しだけ取ります。

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さて、今回の虫はこの子です。「ジガバチ」です。

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動きが早くてこの一枚しか写真が撮れませんでした。
おそらく最もよく見られる「サトジガバチ」ではないかと思います。
似た仲間に「ヤマジガバチ」もいるようですが、見分けるのは少し難しいそうな。

ジガバチはミツバチやスズメバチのように集団行動をせず、単独行動をするハチです。

成虫は自分の食料に花の蜜などを食しますが、自分の子供(幼虫)のために蛾などのイモムシをさらい、麻酔毒を打ち込みます。
そして、さらってきたイモムシに卵を産み付け、あらかじめ掘っていた穴にイモムシを入れ、蓋をしてしまいます。
孵化したジガバチの幼虫は麻酔毒で痺れて動けないイモムシを食べて大きくなり、やがて成虫となって出てきます。


うん、普通に「ひえぇぇぇぇぇ!!」ってなりますね。はい。


昆虫界ではジガバチに限らず、イモムシなどソフト系の虫に卵を産み付ける寄生バチや寄生バエ等もいっぱいいます。
宿主であるイモムシの何倍も小さなハエに、ちょんっと卵を産み付けられただけでチーンなんです。

「イモムシばっかり可哀そう!」って思った方もいるかもしれません。
しかし、イモムシにもセミに寄生する奴もいます。(「セミヤドリガ」って奴です。ヒグラシに寄生している個体を見たときは感動しました。笑)

食うか食われるか、常にデンジャーな環境なんですね。
人間でよかったなあ~としみじみ思います。

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