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【はての浜〜エメラルドグリーンの癒やし】


南西諸島の久米島に来て2日目まで、自立神経の微熱と寒気が続き眠れなかったのが、普段飲んでいた薬の量だけで、昼も夕方も夜中もぐっすり眠れるようになった。
驚いた事に、あれだけ便秘で苦しんでいたのにお通じが快調!



南西諸島を訪れると、私は自律神経がバッチリ整うようになるらしい。




相方と叔母と博士と4人揃って沖縄に来るのは初めて。世界一リラックスできるメンバー。



当初行きたかったホテルが取れず、空港からすぐのホテルにしたのだが、これが正解だった。
サンセットビーチとして有名なシンリ浜が目の前にあり、毎日沈みゆく太陽を眺めた。

(行きたかったホテルは修学旅行生たちが貸し切りにしていた&後者のホテルは大人の日本人が9割、とても静かに過ごす事ができた)


何より、久米島にはまだ外国人ツーリストがあまり入っておらず、普段のガヤガヤした雑踏がなく、時期的に子連れの人もほとんどいない。


宿泊客の大半はカップルか年齢層が上の人たちだった。


元々叔母が沖縄マニアで、6月の第4週、梅雨明け直後が、人も少なくリーズナブルといつも言っている。

沖縄やその周辺の離島に行くのは、6月の第4週のド平日出発〜4泊か5泊、1週間休みを取って訪れるようにしている。


普段ならどこに行っても見かける修学旅行生たちも、テスト期間中のところが多いためバッティング率が減る。

(教員時代の職業病の名残りで、修学旅行生の集団を見るだけで自身が疲れてしまう…生徒たちの素行が気になり、引率の先生の疲れが顔に出ているのを見て、ご苦労さまですと心の中で頭を下げる)


人生初の沖縄は、叔母と博士について行った。

そこから南西諸島にハマり、毎年沖縄のどこかへ訪れるようになった。

南国の海を見ながらちょっとした海外旅行気分も味わえる。


とにかく何もしない。ノープラン。
スマホも写メや動画を撮るだけ、あとは放り投げてTVもネットもYouTubeも一切見ない。
わざわざ休みに来てるのだ。


好きな時間に起き、ゴロゴロしてビーチで泳いだり、エステに行ったり、温泉に入ったり美味しいものを食べて寝るだけ。


仕事は前の週までにガッツリ入れてひと通り終わらせ、1年に1度、何もしないために来る。


バーッと働いてガッツリ休む。
欧米人が休暇のために働く、仕事に生きるのも良いが余暇のために働く、というのを聞いて納得した。



沖縄の海はとても綺麗で、海好き日焼け好きの自分にとって最高の場所だ。
離島に行けば行くほど海の透明度が上がり、よく言われる″沖縄時間″にもすぐ慣れる。
煩いごとも、何もかもどうでもよくなる。


今回は東洋一ビーチが綺麗と言われる、“はての浜“に行くため久米島を訪れた。
以前から行きたいと思っており、同じクオリティのビーチと言えば、イビザくらいしかないと聞いていた。
イビザ…となると、旅費がとんでもない事になる。
日本にそんなビーチがあるのだから、海好きにとってはもう行くしかない。



はての浜は、久米島の港からグラスボートで約30分の場所にある、自然にできた真っ白な砂浜、3島ありそのうちの1つを訪れた。



現地の真っ黒に日焼けしたガイドのおじさん曰く、台風で毎年砂浜の形が変化するそうだ。

紫外線はなんと沖縄本島の7倍!!
はての浜を訪れる人のほとんど、そして相方と叔母と博士はラッシュガードで紫外線から完全防備をしていたが、私は日焼け覚悟でLサイズのビキニを購入した。
顔だけは絶対に焼けないよう、念入りに化粧をするのもお決まりだ。



ハタチの頃、付き合っていた彼氏がいわゆるボーダー系の男で、毎年5月から海に行き、私も真っ黒に日焼けしていた。
その頃の私は徹底的な黒ギャルだったので、大学が夏休みに入ると、彼氏の車で色んなビーチを毎週まわり、かりんとうみたいな色に肌を焼き、派手なビキニを着て、自分は何もできないのにロキシーなどのサーフブランドを身につけ、なんちゃってをキメこんでいた。
冬になると日サロ通いをする。



昔から断然海派!なので沖縄はもってこいだ。



はての浜に着くまでの海の色が、まずエメラルドグリーン、沖に出ても海底が見える透明度だ。
同じような観光客が30人くらい、それぞれパラソルの下や遠浅の海の中で思い思いの時間を過ごしている。


浅瀬は透明、だんだんとグラデーションがかかり、薄いエメラルドグリーン、ブルーと変化してゆく。


もうその海を眺めているだけで、何もかも洗い流されるような、頭の中の全ての雑念が無色透明になってゆく。


この旅行のために、普段はできないブルーとピンクのマニキュアを念入りに塗り、サロンで足だけジェルネイルをしてもらった。



相方は久米島2日目に、私の制止をふりきり、午前中から昼まで日焼けしてくる!とビーチに飛び出し、真っ赤に日焼けし過ぎて熱を出した。
日焼けの手順はレクチャーしたのだが、元々日焼けに慣れていないのと、加減が分からず、体のオモテだけ真っ赤に日焼けした。
体の裏は真っ白…前から見ると日焼けしたツーブロックのあんちゃん。


後から見るとただの白い人…おかしくて吹き出してしまった。

おぼっちゃまくんという漫画に出てくる『貧保っちゃまくん』のようで、呆れ果てた私はホテルの製氷機の場所と部屋を往復し、何時間も冷たいタオルとアイスノンで冷やし続けるはめになった…離島に来てまで世話のやける男だ。



一日中海を見て、波の音をきいて、夕日が沈むのをただひたすら眺める。夜は星がとても近くに見えた。

やっぱり来て良かった。


海は全てを癒やしてくれる。


昔、親友のみっきーと、夜の海に行き、嫌な事があると各々が海に向かって叫んだ。
『バカヤロー!』
『どっか行けー!』
『お前なんか◯◯だー!』

どれだけ大声で叫んでも、波の音が全てをかき消してくれるんだ。2人で声がしゃがれるまで叫んだ。


そんなことを思い出しながら、寝たり起きたりしていると、あっという間に日にちが過ぎた。


帰りの日はわざとフライトの時間をあけて、叔母と私で大好きなDFSのコーナーに飛び込む。
国内百貨店の値段より、およそ3割くらい安く手に入るので、ココでガッツリ購入するのも楽しみの一つだ。
時期によっては、免税店限定商品があったり、日本国内の百貨店では絶対にセールにならないものがあったりする。
ラメールなどの高額な化粧品は必ず免税店で購入し、また次絶対来ようと目標にして、家で大切に使う。


もう何回来ても沖縄最高!!

本島も石垣も素敵だけれど、久米島のはての浜ビーチが1番だった。
来年も絶対に行こうと決めた。


旅行から帰り、2日くらい頭がぼんやりしてクリニックを訪れた。
主治医は、人によってはそんな風に場所を変えて過ごす療養方法もあるのだと言った。


部屋の中の色彩が、ピンクから透明やエメラルドグリーンに変わった。


個人的な事だが、沖縄に着いた際、まずはじめにひめゆりの塔、平和記念公園、色んなガマや防空壕跡地を訪れ、日本で唯一地上戦の犠牲になった土地である事を自覚し、祈りを捧げてから沖縄を楽しませてもらうことにしている。

沖縄を楽しむ前に、まずはそれが礼儀であると勝手に考えている。


黒糖をちょっとずつ舐めながら、自分にとっては非常に贅沢な時間であった事を思い出しながら…またあの海に行こうと、仕事を頑張ろう。











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