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親の死を受け止める

Twitterに、じゃお先生の
こんなツイートがありました。

これに対して、

「医療者は死に慣れすぎだ」
「親の死はいくつになっても
受け入れることは難しいはずだ」

といった批判的なコメントが
寄せられていましたが、

その後のコメントを
読んでいくとやはり
じゃお先生は
そういうことを言っている
わけではないようです。

確かにじゃお先生も
言葉足らずで
誤解を招きやすい
書き方ですが…

心情として
親の死を受け入れられない
というのは当たり前です。

しかしその結果
感情的になり
周囲に当たり散らしたり、

過剰な延命を要求する
子どもたちがいることを
言いたかったようです。

そのような反応をする
子どもたち(主に50~60代男性)
に足りないことは何でしょうか。

何が問題か

私は主に、次の2点が
不足していることだと思います。

■親の老いや病と向き合うこと
■医療知識

この二つは、
その気があれば
出来たことです。

日本人は長生きですが、
それでも男性の平均寿命は
81歳くらい、
女性でも87歳くらいです。

親が80代になって
お別れのことを
何も考えていないのも
どうかと思うのです。

もちろん人間ですから
色々な備えや
覚悟をしたうえで
実際の親の最期を前に
感情的になるのは
私たちも理解出来ます。

しかし何も考えて
来なかった結果
右往左往して
周囲に当たる人が
とても多いのです。

だいたい、介護を
人任せにしていると
その傾向が強いようです。

医療知識の大切さ

やはり最低限の
医療知識は必須だと
思います。

そんなに難しいことを
言っているわけでは
ありません。

高齢者への
心肺蘇生の成功率や
蘇生による
肋骨骨折・低酸素脳症
などのリスク。

人工呼吸器に繋がれたり
胃ろうを始めると
途中で治療中止にすることが
難しいこと

がんの患者さんが
亡くなる前に
身体にどんな変化があるのか

胃ろうには
どんなメリットと
デメリットがあるのか。

ネットもありますし
その気になれば
情報へのアクセスは容易です。
他人に聞く環境もあります。
学ぶ意思があるかどうかです。

特に心肺蘇生は
その場で瞬時に
決断する必要があります。

進学も就職も
仕事のプロジェクトも
事前に情報を集め
十分に検討して
決めているはずです。

感情で即決して
うまくいくことは
ほとんどないでしょう。

それが何故か医療だけが
いつも行き当たりばったりに
なってしまうのです。

誰のための決断か

自分の「納得」ではなく
親を苦しめないだろうかと
いう視点を持って欲しいと
思います。

本人は望んでいるのか
自分なら望むのか

もちろん、しっかりした
知識を持ったうえで
それが親の願いだと考えて
心肺蘇生や
胃ろうを行うのであれば

私はその決断を支持したいと
思います。

まとめ

親の死を受け入れることは
当然、困難だとは思います。

しかし安易に延命手段を
選択するとわずかな延命と
引き換えに大きな苦痛を
与えてしまうことがあります。

事前に親と話し合う
機会を持ち、
何を望んでいるか
何を嫌がっているかを
理解したり、

最低限の医療知識を
持っておくことは
とても大切だと思います。

良いで最後までお読み頂き、
ありがとうございました😊
「スキ」、「フォロー」など
いただけたら嬉しいです。

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