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ラブラブ

 道路脇の用水路にいるカルガモを見て「いいなぁ...」としみじみ感じながら、私だってラブラブなんだもん!と意地を張る私はアホなのだろう。

センシティブ

 一応、センシティブをググって見た。死という文字を使うのでセンシティブという事に当てはまるのだろう。そうして日常から死をあまりに遠ざけてしまったからグリーフがかくも大きくなってしまったのだろうに。
 日常的に私達が生きているように、対を成して死もそこにあるのだろう。
前向き、ポジティブばかりが正義であるように遠ざけ、目をそらし、無いものにしてしまったゆえに、直面した時に〈ポジティブを失ったら何も残らなかった〉ように感じてしまう。

有料設定の前フリ

 私の誕生日は11/3の文化の日だ。蠍座になる。
Youtubeでスピリチュアルやらオカルトやら心霊を見まくっていたのは確かなのだが、3/3のオススメ動画がやたらと「蠍座さんの3月の占い」で埋め尽くされ、【大激変】【転機】【どんでん返し】もはやすべて夢が叶う、人生勝ち組のような内容である。

 現在、人生を精一杯甘っちょろく生きている私は〈何の種まき〉もしてこなかった。平たく言えば何も努力してこなかったので、実る努力と言われてもピンとくるものがなかった。

そして思いついた。
「彼が遂に迎えに来てくれるんだ」

 死別する直前に浮気していた大馬鹿モンである。しかもこの程、孫も産まれて目尻下げっぱなしで見守っているであろう。激愛の愛娘は遠方に嫁いでいる。さぞかし忙しいであろう。実に私を迎えに来るお役目を期待されているなんて忘れていそうである。太鼓判もののうっかりさんで忘れん坊である事は私のみでなく親族、友人、知人に知れ渡っていることだ。

 夢が叶うとなればこれしかない!と思い、エンディングノートも用意していない私は「あらかじめ分かるのはありがたい」と感謝もした。

かといって、至って健康な私は事故なのかしら?どうせなら誰かの役に立つようにと運転免許証の裏書きをしようかなどと思いつつも、実にサクッと自分の寿命を受け入れた。

そして寝た

 明け方、まどろみ中で君の夢を見ていた。
 普通に君の運転する車の助手席に座り、スーパーであーだこーだ言いながら買い物をして、何処ぞの神社に詣でて、相手の気分を害す一歩手前で自分が不貞腐れる一歩手前の会話もした。

あまりにも普通で何のメッセージ性もなく目が覚めて終わった。

あ~久しぶりの夢だったな。2年ぶりまではいかないのかな?3度目?4度目の夢?ちょっと夢に出てくるの少なすぎだよなぁ...。

そこで気がついた。
 私が願いに願っていたのはコレだったのか!彼の夢を見たい。夢に出てきてほしい。放置されすぎていて忘れていた。
【大激変】【転機】【どんでん返し】って夢に出てくるって話だったの?
お迎えの件じゃなかったん??

深層心理

 たぶん、アッチが私の深層心理だったのだろう。思いもよらなかった。
そんな事を考えていたんだ。

「君が迎えに来るまでちゃんと生きていくから、ちゃんと迎えに来てね」と改めてお願いした。

以下、有料なんだけれど大した事ないのでスルーでOK.

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