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ライラック

 先日以来、休日には気落ちしがちだったのだが、ふと気がついた事がある。
もう1年以上徒歩で買い出しに週に1~2度出ているのだが、やたらと牡丹の花が目にとまる。

君のせいだね

 慣れた通り道、垣根やら植え込みの草ぐさも馴染みだ。なのに「こんなに庭木に牡丹ってあったんだ」と驚いた時にひらめいた。

 一緒に散歩をしていた時に、道端の野草に見とれて遅れる私を追いて先に進む彼を「お兄ちゃん待って~」と子供のようにふざけながら後を追った。

 そんなのどかな時間を過ごした相手は彼しかいない。私の草花好きを知っているのは彼だけ。しかも、彼は一切興味無しで花の見分けなんてできなかった。そんな彼が…

気落ちしている私の元気を出そうと、たぶん必死に赤子をあやすように花を見せて笑顔にしようとしているのだと思った。

…なんでそんな風に思ったかと言えば、私は椿や牡丹の花が少し苦手である。もちろん花の見分けがつかない彼はそうとは知らない。興味のない花だからこんなに所々で咲いているのに去年は気にも留めなかった。

「眉間のシワ!」と言いながら指でゴシゴシこすられたのを思い出しながら、顔を上げなさいと言われているような気持ちになった。

薄いピンクの花

 早朝からの仕事終わりに買い物に行く途中、陽光を浴びながら揺れる花に誘われた。写真を撮りググるとライラックがHitした。〈君がライラックだったのか。名前は知ってる。クンクンしてみれば良かったな。どんな香りなんだろう〉そんな事を思いながら、もう1つクリックしてしまった。

【花言葉 思い出】

 気持ちはありがたいのだが、君とは現在進行系の関係なのだよ...。まぁ、この嬉しい気持ちの中にほんの少しモヤッとするのがあるのが日常だったなと懐かしく思い出した。買い物ついでに半額になっていたケーキを買って来てくれてあるとか、〈私ダイエットしてるって知ってるだろうに〉とモヤりながらありがたく食べていた。


ここからは愚痴になる

 勤務時間がまた変更になる。今より始業が早くなり、終わる時間が遅くなり、それは前半と後半の間に6時間の空き時間が挟まれる。
退勤後ソッコーで食べて寝なければ起きられないスケジュールが私の平常になるらしい。

遅刻しない

 早朝6時とかの始業に遅刻しないのが当たり前の会社員って凄いと思う。
アホなことかも知れないけれど、ずっと一緒に暮らしていて、これから老後も一緒に過ごすと思っていた人が急に亡くなってしまうこの世に、私にとっての〈当たり前〉なコトなどもう何も無いのである。

毎日5時半までに出勤しろとか、5時出勤とかスゲー話だなとか思ってしまうのである。月2回まで寝坊してもセーフの権利とかマジで欲しいとか考えてしまう。社会人は遅刻しないのが当たり前の世界すら無くなっている自分の感覚に驚いた。

ぶっ飛んだ世界

 当たり前が存在しない世界はぶっ飛んでいる。

好きな人がいる時、人生は前向きだろう。なので、私の人生も前向きなのである。現在進行系で彼を愛していると後ろ向きだとか、立ち止まっているとか…さも当たり前に言われる。

3次元の世界を説明できないけれど、あの日で止まった時間と私のまりで動いている時間の狭間に生きているのだから、理解できない事はわかる。
しかし、この狭間に永遠の愛が挟まっていて、それが日々の私を生かしているのだから、ぶっとんだ世界の当たり前がココにはある。


業務連絡
 5時起きは出来るようになった。
4時半起きは2回できたけど眠くてなかなかベッドから出られない。
今週1週間で4時起きが出来るように調整しなきゃなの!

目が覚める前に目覚まし時計を止めるスキルが身についたのよ!
なんで2つとも止めちゃうんだろう。お願い起こして!毎日起こして!

ちゃんと会社の誰よりも楽しんで仕事するから起こして。

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