あぁ、やっちまったと感じた瞬間


ある大手商社の最終面接にて

あぁ、やっちまった

と完全に感じた瞬間の話です。

一次、二次面接と順当に進み
今までは名古屋支店でしたが次は本社での最終面接です。

と人事の方より連絡をいただけました。

名古屋支店で面接担当してくださった
人事担当者様、名古屋支店の営業部長様より
君なら絶対大丈夫!自信を持っていっておいで!

と太鼓判を押され、ここで仕事するぞ!と
気持ちを大きくいざ最終面接の本社へ

これまでに内定を1つ持っていた事から
ここがダメでも大丈夫と
いつもより余裕を持って自分の番を待っていました。

すると私の前に受けている就活生が
「私の名前は◯◯です!!!」
「××大学から参りました!!!」
と待機室にも聞こえるほどの大きな声

私は思いました。
こんなに声出さなくてもいいんじゃない?
声出せばいいってもんじゃないでしょ?
そして聞こえてきた大学名、
私より偏差値が低いところでした。

今思えば、これくらいやる勢いが
最終面接に必要だと理解できます。
また私より偏差値が低いなんて関係ないとも

しかし当時の私はこれをダサいなと思いました。
そこまでしなくても合格できるだろ?と
また私より下の大学に負けるわけないとも
慢心というやつです。

そんな気持ちで最終面接へ

声はそれなりに大きく
聞き取りやすいようにゆっくり
これまで同様受け答えも淀みなく

どうだ!という勢いで会話をしますが
どうにもしっくり来ません

そして次の質問
役員
「あなたはこれまで多くの企業を受けてきていますが
その中で1番印象に残っている会社説明会は何ですか?」

……なんて答えようか
この会社の説明会は出ているが
何を話していたか印象に残っていない。
ここで嘘をついても見破られる可能性がある
であれば正直に言うか
素直に話していると受け止めてもらえるだろう


「△△社の説明会です」

全く違う会社のことを話しました。
この時点で役員の顔が少し歪みました。

あぁ、やっちまった、

しかしもう途中で御社ですとは言えず
ひと通り話を終え、退出しました。

本来なら何が何でも御社ですと
嘘でもなんでも無理矢理御社のここがと
捻り出すべきでした。

会社を出る時、もう来る事は二度とないなと
確信して帰路に着きました。

その後は予想の通り不採用。

恐らく、大声で勢いのある人間の後であったため
こいつはさっきのやつに比べ覇気が足りない
と感じられたのでしょう
そしてトドメの他社を褒める行為
こいつは要らんと確信されたと思います。

この経験より多くを学ぶことができました

・慢心はいけない
(どうせ受かるからと不要な話をする
  会社のあらゆる情報をインプットしてこない
・面接時は前の人間の印象を超えること
・どんなにこれまでの評価が高くとも最終決定は
 最終面接をする人間であること
・素直な心は無駄であり、嘘でもなんでも熱意でゴリ押す

この日までに多く面接を受けて自信があったのですが
どんなに面接をくぐっても、最終面接で落ちたら
これまでの努力が無駄になる、
最終面接まで来たのであればしっかり合格してから
その会社に行く、行かないを決めれば良い
と思い知らされた最終面接でした。

これから受ける面接は
あなたの第一志望の会社ではないかもしれない
だから落ちたっていいや
その気持ちはやめましょう
だって不採用て言われたら間違いなくショックを受けます
なぜショックを受けるか?
あなたが少しでもいいなと思った企業だからです
であれば全力をぶつけ、スッキリして次にいきましょう
あそこでああしていればと後悔すると
ズルズル引きずります
気落ちしているといざ第一志望の面接になっても
100%の力が出せません

だから全て全力で行く
これが必勝法の一つだと私は思います。

以上ありがとうございました。

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