第二の故郷、コスタリカを写真で振り返る
こんにちは。つい先日Copenhagen Institute of Interaction Design in Costa Ricaでの留学を終えて、コスタリカから日本に戻ってきた町田です。最初は「???」だったこの中南米の小国も、1年間住んでみると不思議なもので、帰る際には言葉にはできない愛着のようなものが湧いてきました。
これからデザインスクールの留学から得た学びをじっくりと今後の進路を決めていきたいと考えていますが、留学だけでなくこの国が自分の人生に与えた影響も大きいので、まずはそちらを振り返ってみたいと思います。
何といっても一番大きいことは、この国に来てからカメラを始めたことです。自分の趣味として嗜むことはもちろんですが、コスタリカではフリーランスのフォトグラファーとしても活動していました。
コスタリカの雄大な自然の影響を何とか自分の手で残したいと思い、カメラを始めたわけですが、カメラのファインダー越しに捉えるこの国は、素直にとても美しかったです。まだまだフォトグラファーとしては未熟ですが、今回は自分が切り取ったいくつかの世界を共有したいと思います。
1. NATURE CENTERED LIFE
コスタリカでいくつかある特徴の中でよく挙げられるのは、地球幸福度指数が1位ということです。地球幸福度指数とは、「消費される環境資源量当たりに生じる人間の幸福の度合い」を評価し、どの国の住民が長く幸せで持続可能な人生を送ることができるかを定量化した数値のことです。都心部で生活している分にはあまり感じられませんが、確かにこの国の自然は豊かで、その甲斐もあり電力も98%以上を再生可能資源から得ています。国民自体のサステナビリティへの関心も日本より高いと感じることが多かったです。
そのため、コスタリカではエコツーリズムが非常に盛んで、休日はジャングルやビーチなどに赴いて、自然と共生するライフスタイルが当たり前になっています。このライフスタイルは、自分が写真を撮り始めるにあたって、大きな影響を与えました。
"Nature Centered Life - In the middle of a jungle"
"Nature Centered Life - Life with Beach"
また、ただ単純に余暇の過ごし方の一つとして、自然と共生するライフスタイルを取っているのではなく、文字通り自分たちが生きている環境自体に関心が高い、ということも読み取れました。
(至る所に存在する"Thanks Earth"の標識)
2. STAY CHILL - 「余白」のある生活
皆さんは、"Stay Chill"という言葉をご存知でしょうか。海外経験のある方は聞いたことのある表現かもしれませんが、直訳すると、「リラックスする、ダラダラする、ゆっくりする」のような表現になります。決してネガティブな意味ではなく、リラックスして気ままに生きていこう、のようなプラスの意味として捉えられています。まさにコスタリカはそんな"気ままに自分に素直に生きる"文化のある国でした。
東京をはじめとする大都会では、なかなかそんな文化を体験することはできないかもしれません。ほとんどの人が、目的や生産性という概念に追われて生きている中、自分だけが自由に気ままに生きていくことはとても難しいことだと思います。常に自分の行動の目的、他人の予定を考えて生きていくことは自分にとっても相手にとってもプラスのことだと思われがちですが、そうすると生活から「余白」が消えてしまいます。もっと言えば自由に自分のやりたいことを考える時間や、無駄でもいいので自分の好きなことに割く時間が減少している気がするのです。
詳しくはまた別の記事で述べたいと思いますが、そんな"STAY CHILL"の雰囲気を表すいくつかの写真を掲載したいと思います。
3. 中米初、世界で28ヵ国目の同性婚承認国
日本では最近、同性カップルなどが結婚の自由を求めた一斉訴訟で、札幌地裁が、初めての一審判決は違憲判断を示した件でニュースになりましたが、実はコスタリカは2020年の5月に、中米で初めて同性婚を認めた国となります。そして自分はフォトグラファーとしてある同性カップルの結婚式を撮影することになりました。留学生活の中でも、とびっきりでとても貴重な体験をさせていただいたと思っています。人の幸せの隣にいることは、フォトグラファーとしても1人の人間としても光栄なことだと思います。
4. Costa Rican Community
コスタリカに行ってからは、本当に様々な国の人に出会うことができました。留学先を除いたとしても、ペルー、アルゼンチン、ブラジル、エルサルバドル、ニカラグア、グアテマラ、イスラエル、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、スイス...など、本当に数えきれないくらいです。
そして、彼・彼女らからは、様々な文化・習慣を学ぶことができました。感謝の意味を込めて、とても直球的な表現ですが、お世話になった人たちのポートレート写真を共有して終わりたいと思います。
まだまだコスタリカを見たいという方へ
ここまでいくつかの側面に分けて、自分なりにコスタリカを表現してみたわけですが、限られた数の写真で一つの国を表現しきるのはとても難しかったです。というより、できていません(笑)
まだまだ魅力的な側面がある国なので、ご興味がある方は、自分のポートフォリオサイトを覗いてみてください。
町田
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