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感情に訴えかけるコツ【伝え方で大切なこと】放送作家直伝

「感情に訴えかける文章を書きたい」
「共感してくれるプレゼンがしたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。


こんにちは、放送作家の村松です。
私は「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など
多くの番組制作に携わってきました。

そして伝える技術の講座を
早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。


この記事では、20年以上にわたる「伝える仕事」のキャリアで学んだ、
伝えるための技術を紹介します。


放送作家という伝えることのプロならではの視点で、
一般的に書籍などには書かれていないようなこともお話ししようと思います。


伝える技術が上がれば
あなたの人生がちょっとだけ楽になります。


感情に訴えかけるコツ【伝え方で大切なこと】



結論、感情移入してもらうためには、
感情移入してもらうためのコツがあります。


その技を駆使することで
伝えたいことをしっかりと伝えながら
あなたの発信をより楽しんでもらうことができます。


視聴者・読者が自分ごとに置き換えられるか?


なぜ感情を揺さぶる書き方、伝え方が大切なのか?
その理由は、あなたの発信から離脱させないためです。


離脱させずに最後まで読んでもらえば
あなたの発信に対する理解も深まりますし
メッセージも伝わりますよね?


離脱させず引き止めておくための技、
それが感情移入させる書き方です。


その技を使わなければ
視聴者・読者はあなたの話に感情移入できません。


感情移入できないと、話に引き込まれないので
退屈になり離脱していきます。


逆にいえば、感情移入させることで読者をあなたの発信に引き止め、
最後まで読んでもらうことができます。



視聴者・読者が自分ごとに置き換えるための装置とは


視聴者・読者の感情を揺さぶるにはどうしたら良いのか?
結論、視聴者が「自分ごとに置き換えられる」ようにすることです。


今、目の前で起きている現象、映像、文章は
あなたには発信したいという欲求がありますが
まだ視聴者・読者には関係ないものですよね?


あなた:知ってほしい

視聴者・読者:別に知りたくない

ここの温度差を埋めないと伝わらないわけです。


それを可能にするために
「自分ごとに置き換えられる」という装置が必要になります。


具体的な解決策としては
「共感ポイント」を積み上げていくことになります。



無関係のことでも、読まれやすくなるワザ


ここで「まだ別に知りたくない」という状態の視聴者を
共感ポイントを使うことで「自分ごとに置き換える」例を見てみましょう。


例えばテレビ番組で
遠い異国で一人で暮らす日本人を描いていたとします。


その暮らしはハードです。
コンビニもないし、電気も十分でない。
日本で暮らす視聴者からすれば異世界の話です。


ここだけを見せていくと
「遠い世界の、とんでもない話」だけで終わってしまいます。


とても感情移入できないですよね?


そこで「自分ごとに置き換えられる装置」を使います。


実はこの主人公には、親との悲しい過去があって、


家を飛び出したことがきっかけで今の暮らしになった
という過去があったとします。


主人公「今思えば勝手な行動だった。許してくれるなら親に謝りたい」


このような事実が出たとします。
すると「ああ、なんだかわかる気がする」という気持ちになりませんか?


遠い異世界で暮らす人に、なぜか少しだけ感情移入が始まりました。
一体なぜなのか?



強力な装置を入れ込むと異世界でも視聴者の身近な世界になる


親と関係がこじれたこと、そしてそれに対する後悔。
これはかなり多くの人がピンとくる感情ですよね。


もしも親との関係がこじれていない人でも
そういう話は聞いたことや、見たことがあるはず。


だから、この「親との関係性」に関する話題は
たくさんの人の「共感」を呼びます。


実はこの共感がとても大切です。
視聴者に共感ポイントが多ければ多いほど
見てもらいやすくなります。


なぜかというと
視聴者は共感ポイントが多ければ多いほど
目の前で起きていることを「自分ごとに置き換えられる」からなのです。



内容を視聴者と結びつける


なぜこれらの技が必要なのかというと
テレビ番組でも文章でも
「自分と関係がある」と思ってもらうことが大切だからです。


「自分と関係がある」=続きが気になる
という心の動きを生むことができます。
続きが気になるので
もう少し付き合ってくれます。


これを駆使することで
発信者が発信したいことに
視聴者に付き合ってもらうのです。


ただしこれだけでは不十分です。
もう1つのコツがあります。



リレー形式が力を発揮する


さらにこの共感を呼ぶ要素や文章を
あなたの発信に「散りばめる」ことで
威力は高まります。


最後だけに入れても
そこまでに離脱されるとおしまいです。
最初だけに入れても
途中で飽きたら離脱可能性があります。


なので前半のよきタイミングで入れながら
途中でも散りばめる。
さらに後半の始まりの方にも散りばめる。


「共感」というバトンを
リレー方式で渡しながら
同時にその感情を強化していきます。


こうすることで
視聴者の共感を呼び、それらを強めながら
ラストへ向けて走っていきます。



何を選ぶべきか? 注意すべきことは・・・


共感の装置に使うテーマは
なるべく多くの人がわかる感情を使うことがポイントです。
普遍的な感情と呼ばれるものです。


兄弟愛とか、お金に困ったこととか失望感とか。
まだまだたくさんあります。


ちなみにこれは
ポジティブでもネガティブでも
どちらの方向性でも使えます。


ただし、ここが狭い範囲にしか刺さらないものであると
共感度が下がってしまいます。


あなたが発信する相手はどんなことに共感するのか?
ここを見極めながら
使うべき「共感を呼ぶ装置」を選んで使っていくことが大切です。



まとめ


このように感情に訴えかけるコツは
「共感を呼ぶ」ことです。

共感を呼ぶ要素や表現を散りばめることで
あなたの発信に感情移入してもらうことができます。

共感感を呼ぶ装置を駆使して
感情移入してもらうことで
あなたの発信をより楽しんでもらいましょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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