アイディア農場プロジェクト:ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』【1 min read】(2020/01/18更新、2020/01/13開始)


「このページは通読用のものではありません。
ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。
毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。
そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。」(野口悠紀雄さん)

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▼ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』上巻143ページ

今まで、生き物の共通点として、DNAやセントラルドグマが取り上げられてきていたと私は認識していた。

ユヴァル・ノア・ハラリによると、「生き物はアルゴリズム」だというのが定説になっていると言う。

ヒトは、自身が思うより動物だし、動物は、ヒトより優れているところがたくさんある。

▼ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』上巻168ページ

チャウシェスクの最後の演説の日本語字幕版

https://www.youtube.com/watch?v=tUKCckRQDK8

▼ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』上巻176ページ

サルときゅうりとブドウの動画。とても面白い動画。

フランス・ドゥ・ヴァール: 良識ある行動をとる動物たち

https://www.ted.com/talks/frans_de_waal_moral_behavior_in_animals/transcript

▼ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』上巻234ページ

ユヴァル・ノア・ハラリは、実質的に、空雨傘というフレームを持ち出して、分析をしている。

・事実に関する言明→空
・倫理的な判断→雨
・実際的な指針→傘

いわゆる三段論法との関係も調べておきたい。

宗教と科学。ハラリは、宗教を広く捉えている。

ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』上巻243ページ
・「宗教は何をおいても秩序に関心がある。」
・「科学は何をおいても力に関心がある。」

▼244ページ
・「科学と人間至上主義との間で交わされた現代の契約」
社会契約を想定した記載があり、興味深い。ロックの立場なのか、ルソーの立場なのかの言及は特にない。


・人間至上主義とポスト人間至上主義

「歴史を学ぶ最高の理由がここにある。未来を予測するのではなく、過去から自らを解放し、他のさまざまな運命を想像するためだ。もちろん、それは全面的な自由ではない。私たちは過去に縛られることは避けられないが、少しでも自由があるほうが、まったく自由がないよりも優る。」上巻86頁。
「二十一世紀がアルゴリズムに支配されるだろうからでもある。「アルゴリズム」は、私たちの世界で間違いなく最も重要な概念だ。私たちの生活と将来を理解したければ、アルゴリズムとは何か、そして、アルゴリズムが情動とどう結びついているかを理解するために全力を挙げるべきだ。」上巻107頁。
「じつは、ヒヒの体全体が計算機なのだ。」上巻110頁。

▼ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』上巻32ページ。

・不死
・幸福
・神性

この三要素は、ホモ・サピエンスが撲滅した飢餓、疫病、戦争に対比して書いているのだろうか。

▼自殺率 47ページ

▼人間至上主義の三つも主要な宗派
ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』下巻64ページ。

1 自由主義的な人間至上主義
2 社会主義的な人間至上主義
3 進化論的な人間至上主義

1がロック的な考え方で、2がルソー的な考え方になるか。

■法務パーソンとして感じた示唆

▼科学・テクノロジーと社会の基盤になっている価値観。法務パーソンとしての私は、双方の変化、揺らぎ、地殻変動を見据えておきたい。

もちろん、それらがどのように人にインパクトを与えるのかも観察し、シナリオを想定する。

▼『ホモ・デウス』下巻141ページに、弁護士とアルゴリズムについての記載がある。

弁護士の機能やファンクションを精査しておく。

弁護士の機能を網羅的にあげる上で、法的な知識や法務業務への理解も必要かもしれないが、むしろ、法的知識がないテクノロジーに詳しい人、先入観にとらわれない観察眼がある人に、一定の期間、弁護士の業務を見てもらうことが有用だと思った。

法務業務の各場面において、テクノロジーをふんだんに使った未来の仕事風景を撮影したら、どんなスナップショットになるだろうか。

今後、ヒトの生体反応の活用も注目されるはずだ。そういう意味では、一人の法務パーソンとして着目したいのは、①バイオテクノロジー、②生体情報の利用とプライバシーと未来の価値観・主義だ。

以上


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