【バングラデシュ市場】evalyと安売りマインド

日本では全く知られていないと思いますが、バングラデシュでは過去2年程、evalyというECサイトが大流行していました。2018年末設立の会社です。

一言でいうと、「色々な商品を激安ディスカウント販売してキャッシュを集め、そのキャッシュを更なるディスカウント・オファーに回している」モデルで。一緒に働く現地スタッフも、日用品や家電等、安くゲットして喜んでおりました。でもこれ、要はPonzi schemeのようなカラクリで、扱う商品の額が徐々に大きくなるのを見れば見るほど「最後にババを引くのは誰?」と思っていたのも事実…

案の定、今年に入ってからキャッシュの行き詰まりを懸念した中央銀行の査定が入り(21年6月時点で、負債が資産の6倍)、数日前に幾つもの銀行が同サイトでのクレジットカード利用を禁止にしました。

https://www.tbsnews.net/economy/evalyreckless-or-clever-264379
https://www.tbsnews.net/economy/banking/brac-bank-bans-transaction-evaly-9-merchants-through-its-cards-264856

なぜ急にこのサイトを取り上げたかというと、このサイト上で二輪車もかなりのディスカウントで出品されていて。(TVS、Hero、Bajajあたりが多い)

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自分のチームでも初期にevaly使えば良いんじゃない?!との強い提案はあって、ブランディングの観点から避けようと説得するのに苦労しました。二輪、四輪、パーツ等様々なブランドを扱わせてもらっていますが、個人的には長期的にしっかりブランドを作りたい。一方で、現地営業スタッフはゴリゴリ安い価格で短期的に売りたがる人も多く、この辺りもじっくりと意識改革しないとな、と思っています。

リモートワークでの現地スタッフのまとめ方、組織の作り方の気づきについても追々書いていきます。

それでは!

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