エスカルゴとサステナビリティ🐌 Part 1
「エスカルゴはプロテインクライシスを解決し、持続可能な未来を切り拓く可能性を秘めている」
エスカルゴ養殖が環境に優しく、持続可能な食品生産プロセスであることを世に広めるべく、エスカルゴとサステナビリティという題で記事を書いていこうと思います！第1回はエスカルゴ養殖が現在、社会課題として叫ばれているプロテインクライシスを解決するひとつの手段になるかも、という内容です。
近年、世界ではプロテインクライシスと呼ばれる、タンパク質供給量の不足が予測されています。この背景には、世界的な人口爆発と新興国の経済成長に伴う1人当りタンパク質摂取量の増加があります。2050年には世界人口は90億人超になり、2018年の世界総タンパク質摂取量の約1.5倍である3.4億トンのタンパク質需要になることが推測されています。
大量のタンパク質需要に対応するためには、タンパク質供給を増強しなければなりません。これに対して、既存の動物性タンパク質である牛・豚・鶏・羊で対応すると何が起こるでしょうか。家畜を育てるために大量の穀物が必要になります。当然、穀物の生産量も増やさないといけません。しかし、穀物の収穫量の増加は青天井というわけではなく、現在の1.2倍程度に留まると予想されています。結果的に人が食べる穀物と畜産飼料用の穀物が競合してしまい、本末転倒の状況に陥りかねません。生産効率の高いタンパク質源が求められています。
プロテインクライシスを解決するために、新しいタンパク質源の開発が世界的な流れとなっています。大豆などの植物性タンパク質を主原料とした植物性代替肉。コオロギやミルワームといった昆虫を原料とした昆虫食。微生物を用いた代替肉。動物肉の細胞を培養液中で人工的に増殖させ、加工して作られる培養肉などが挙げられます。
植物性代替肉は動物を屠殺することがないためベジタリアンやヴィーガンの人からの支持が厚いです。昆虫食は従来の畜産と比較して育成のための水や餌が少ないという点で持続可能性が有望視されています。微生物性の代替肉は糸状菌や酵母を培養し、加工することで作られ、省スペース・温室効果ガスの排出が少ないことに利点があります。培養肉は最も革新的で期待されている技術であり、世界中で盛んに投資されています。
いずれの技術においても多くの課題が残っています。如何に消費者に受け入れてもらうか。どこまでコストを下げることができるか。人々の舌を満足させる美味しい代替肉を作ることができるか。持続可能なタンパク質生産技術は人類が今後、健やかに生きていくための重要なインフラになることは間違いありません。人口爆発が起こり、取り返しのつかない事態になる前に早期に確立しなければならない。果たして上述した技術はいつ実用化されるのでしょうか。本当にみんなが美味しく食べれるようになるのか。
新しく革新的な技術を研究していくことも勿論大切です。でも元々ある有益な資源を見つめ直すことも大事なのではないでしょうか？エスカルゴは古くから存在するタンパク質源です。ヨーロッパでは郷土料理として親しまれています。本場フランスでは決してゲテモノとかではなく絶品の料理として提供されています。僕もフランスに行って、エスカルゴ食べましたがワインとの相性最高でした🤤🐌🍷
ただ単に酒好きだから流行って欲しいと思う訳では無く、エスカルゴが環境低負荷で持続可能なタンパク質源であるから多くの人に知ってもらいたいという思いがあるんです。エスカルゴ養殖が環境に与える影響を調査した論文があるんですが、温室効果ガス・養殖に要する土地面積・水資源がとても少なく済むことが示されています。この古き良き食文化をより多くの人に知ってもらいたい。そして、プロテインクライシスから世界を救いたい。
三重エスカルゴ開発研究所・エスカルゴ牧場は、世界で初めてブルゴーニュ種エスカルゴの完全養殖に成功した企業です。環境破壊や乱獲により絶滅寸前にまでになったブルゴーニュ種を提供できる、そして新鮮なエスカルゴを日本国内で提供することができる唯一無二の存在。最適化された養殖条件により僅か4ヶ月で食用エスカルゴを育てことが出来ます。環境に優しい上に、生産効率も高いエスカルゴはまさにエリートタンパク質源なのです！
社長の高瀬さんは、プロテインクライシスや環境問題を危惧して40年も前から、この養殖技術の開発に着手してきました。「エスカルゴ？なんで養殖する必要があるの？」と周りから批判的な言葉があってもコツコツと諦めなかった。そして、エスカルゴ養殖技術が完成しました。日本産業を盛り上げ、世界を救えると本気で考えているのです。是非皆さんも一度、当社のエスカルゴを食べて頂きたいです！そしてエスカルゴ牧場にも遊びにきてください🐌
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