なりたい自分になるために

現代社会には、物もサービスも溢れかえっている。人一人がスマートフォンを持ち、車を所有し、デリバリーの食事を誰でも楽しむことができる。そんな社会に慣れた今の若い世代は何をモチベーションに頑張ればいいのか。ひとまわり歳が違いえば、考え方は当然違ってくる。価値観の押し付けはナンセンスだ。銀行員が花形職業であった時代は終わった。それでも、〇〇銀行に入行したと祖父に伝えればきっと大袈裟に喜んでくれるだろう。その喜びのために、親のために世間体を気にして入るのであれば入ればいい。その先の未来は、自分で変えていける。斜陽産業でもだ。ただ、その本人次第であるのは言わずもがな。

これからの時代は、質素な金持ちこそが本物であると考える。これまでの日本は高度経済成長の中にあり、サラリーマンは残業・休みなしが美徳とされてきた。しかし現代社会において、その美徳は美しくはない。家族との時間を犠牲にして、仕事をすることが美しいと考える人もいる。それをするしかない人もいる。ここで伝えたい質素なお金持ちとは、有意義な時間を有する小金持ちだ。お金は稼げば増えるが、時間は皆同じ1日24時間だ。時間は稼げないことを肝に据えて、明日からの時間を有効に使っていけるといい。

これから私が取り組みたいことは、他人から感謝されてお金をもらえることだ。これを意識して実行できれば、この先の未来でも仕事を受注できるだろう。任天堂の元社長、岩田聡氏は『労力の割りに周りが認めてくれることが、きっとあなたに向いていること。それが自らの強みとなる。』と発言されています。自分が没頭して時間を忘れてしまうことほど、他人には追いつかれることなく価値を見出しやすいと言うことかもしてません。

非効率な好きを伸ばしていこう。人工知能が突出してきた昨今、それに対抗するには『嗜好性』を伸ばすことである。一見他人から見ると、偏愛的であり嗜好的であるものこそ人工知能には代替不可能であるのです。日本には、嗜好性で溢れたコンテンツがたくさんあります。アニメや漫画はもちろんのこと、任天堂やソニー、スタジオジブリもその一つです。これらは、極論世の中になくても成立するものだと思います。しかしこの偏愛とも言える嗜好性を、ビジネスモデルとして小さく初め大きく育てた結果今のコンテンツがあるのです。日本の昔の資本は筋肉であった。しかし蒸気機関の発明で筋肉としての資本は追いやられ、現代の資本は頭脳となりました。そしてこれからの社会は、人工知能の発明で頭脳としての資本が追いやられ、次の資本は『嗜好』となっていきます。自らの嗜好が詰まった情報は、これからの価値になる。偏愛を突き詰めることは、これからの社会でマストになる。

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