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行政書士から訴えられた話

私が自分の個人活動をNPOにして
1年ほどが経った頃
当時の旦那さん(元夫)が
ある日、助成金のコーディネーター?
コンサルタント?をしている男性と
行政書士を連れてきたことがあった。

その頃は毎月2〜3万円の寄付金で
24時間LINE相談を私一人で対応し
若者と面談したり
食事を提供していたので
身銭を投入しながら
本当にカツカツで活動していた頃。

良かれと思って元夫が
どこかで出会った助成金コンサルと
その人が連れてきた行政書士を
私の元に連れてきた。

聞けば、私のような活動なら色々下りるはずだからと
目星の助成金を提案され
無知だった私たちは言われるままに
勧められた助成金を応募することにした。


事務所もなく
若者と会う時はカフェや自分の自宅
時には自宅に泊めて食事提供することもあったので
私はずっと
若者たちがいつでも立ち寄れる居場所を
作りたいと思っていた。

その居場所を作るための助成金を
その行政書士に言われるまま
頼んで申請することにした。

そして数ヶ月後届いた結果は
不採択…


落ち込んでいたところに
その行政書士から
依頼の費用として約16万を請求され
私も元夫もびっくりした。

助成金が採択されなくても
16万円も支払わないといけないことすら
私たちは知らず
そもそもその話も聞いておらず
「自分が連れてきた責任もあるし」
と元夫がそのお金を支払った。


狐につままれたような気持ちになった翌年
その行政書士から
今年もまた申請しないかと連絡があった。

もうそんな16万円なんてお金はない…
と伝えたところ
成功報酬だけでいいからと言われ
それならば、とお願いをすることにした。

成功報酬の詳細や
助成金というものを
きちんと把握できていなかった無知な私は
助成金の中から
申請するその人が自分の報酬の分を
上乗せするなりして
申請するものだと思い込んでいた。

なぜなら私も団体もお金がないのは
最初に会った時から話していたし
事実、うちはお金ないので
「助成金から報酬とってもらえますもんね?」
ということも口頭でその人に確認していた。


そして2回目にして
460万円の採択が決まり
初めての助成金の採択と
期間限定とはいえ
居場所が作れる喜びを感じていた。

そんな矢先
その行政書士から
65万円の成功報酬の請求が来る。


でも、実際に採択された助成金を確認しても
その中から支払える資金も項目も全くなく
困って行政書士に問い合わせたら
「助成金からなんて支払えませんよ、
そんなの常識ですよ」
そう冷たく言われてしまった。

65万円なんてお金は私自身も持ってないし
協会にももちろんなくて
どうしたら良いか分からず
分割をお願いしようとしても
2回払い程度でないとダメだと言われ
私は為すすべがなかった。


元々連れてきた助成金コンサルの人に
どうしたらいいか相談しても
「僕を通してないので(話聞いてないので)
ちょっと無理ですね」
と冷たく返され
結局支払えないまま
後日その行政書士から
民事訴訟で支払いを訴えられた…

そもそも契約書も交わしてなかったが
口約束でも助成金が採択された以上は
支払い義務が生じるということで
裁判は支払いを命じる判決が下りた。


私自身が助成金に対しても
行政書士に委託するということに対しても
無知すぎた故のトラブル…

その後も詳しい人や有識者の人からは
そもそも最初の
不採択でも16万円を請求されたこと
成功報酬のパーセンテージが相場より高いこと
契約書も渡されてないこと等の諸々が
「悪質な行政書士に掴まってしまった貰い事故
と色々な人から同情されたトラブルだった。


とはいえ、法的には支払い義務が生じ
悪質な行政書士の貰い事故でも
団体として訴訟された歴史が残ってしまったことや
そうした傷がついたことは
私の無知と未熟ゆえに起きてしまったことでもあり
その時は本当に悔しかったし
やるせなくてたまらなかったけど
人生勉強のひとつとなった出来事でもありました。


NPOをやっていると
こうした悪質な人も寄ってくるということも
私が体験したことのひとつであり
また自らの無知ゆえにつけてしまった
大きな傷でもあります…


ちなみにこの話には続きがあるので
また近々すぐ書かせて頂きます。



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