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Nouvel An Chinois ーパリの旧正月イベントー

今年2023年の旧正月は1月22日。日本ではあまり馴染みがない旧正月ですが、中華系の人々にとってはとても大切な伝統的な祝日。
その付近の春節と呼ばれる連休になると、中国人観光客がパリにたくさんやってきます。

5年前の高校留学の時に、オペラ近くにあるGaleries Lafayetteというパリの百貨店に1人で立ち寄った際、ちょうどそれが春節の時期で、お店に入るたびに店員さんに、「新年快乐!」と言われました。私がアジア人の顔をしてるので、そうやって接客してくれたのだと思います。

スルーしても良かったのだけど、一応私は日本人なので、
“Mais je suis japonaise.” (日本人なんだ)
とかって笑って答えたら、

“Je suis vraiment désolée, mais comment dire ça en japonais?” (ごめんネー、日本語ではなんていうの?)
と聞かれたので、「いらっしゃいませ〜」を教えてあげました。

もちろん、アジア系で一括りにされるのが嫌な人はいるかもしれないけれど、春節の時期に中国語で接客をする姿勢は、立派な「お・も・て・な・し」だと個人的には思うので、少し嬉しかった思い出。(日本語も教えれたし)


まあ、そんな思い出話は置いておいて、先日、パリで行われた春節のイベントに行ってきました。とは言っても、そこまで大々的に行われたものではなく、小さなチャイナストリートで行われたフードフェスです。

その日遊ぶ予定だった友達に、ここ行かない?ってInstagramのリールが送られてきて、それでこのイベントの存在を知りました。(ネットで調べてもイマイチちゃんと出てこなかった笑)

場所は、パリ3区にあるRue VoltaとRue au Maireの2つの通り。最寄はメトロ3番線と11番線のArts et Métiersという駅。
Rue VoltaとRue au Maireには、中華レストランや中華系食料品店が並んでいます。

イベント内容は、1€または2€で、その通りにある店の料理を食べ歩きできるというもの。

小ちゃいボブン(1€)
sushi tacosという名の食べ物(2€)
辛味チキン(2€)

こんな感じで、食べ歩きしました。今現在1€は約140円で、2€だと約260円だから、普通に日本の方が安そうじゃない???とかってはここでは考えない様にしましょう笑

他の投稿でも何度も書いていますが、パリではアジア料理をレストランで食べようとするととにかく高いです。フランス人からしても、やはり手を出すのはハードルが高いので、こんな感じでいろんな食べ物をちょこちょこ食べれるのは、文化を広めるという点で良いイベントだなって思いました。実際に一緒に行った友達も、東アジアの料理はあまり食べたことがなかったようなので、とても楽しそうでした。

春節のイベントなので、中華系の人が多いのかなと思っていたら、アジア人以外の人達もたくさん来ていました。こうやって、アジアの文化がもっともっとフランスに広まっていってほしいな〜


ちなみに!このフードフェスはかなり小さいイベントでしたが、アジア人地区と呼ばれるパリ13区では、中華系のパレードが行われていた様です。フランス語の観光サイトですが、下のリンクからなんとなくその様子が見れると思います。

パリ13区にはthe観光地といったものがないので、なかなか訪れる機会はないかもしれませんが、アジア系のレストランが沢山あって面白いです。

2021年に公開されたフランス映画の『Les olympiades』(パリ13区)という映画を見れば、なんとなくどんな風景なのか、分かると思います。ストーリーはドロドロしていますが笑


日本も含め、アジアの文化のフランスでの受容のされ方がなんとなく面白いな〜と最近思っているので、そんな内容の投稿も今後増やしていきたいです。

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