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誰が勧めるか

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、先日大阪の吉村知事が『コロナの重症化予防にイソジンが良いという研究結果が出た』と発表されました。

これによりイソジンがバカ売れし、今ではほとんど入手が困難になってしまいました。

吉村知事の発言内容をよく読むと、感染した人に効果があるのであって、1人がイソジンを大量に買い占めても全く無駄であり、むしろ感染した方がイソジンを買えなくなる方がリスクがあるのに、なぜそれに気づかないのか不思議ですが、人間は不安が先行してしまうと思考能力が低下してしまう生き物なので仕方ありません。

ただ今日の本題はそこではございません。

たまたまこの時の吉村知事の会見を事務所のTVで見た僕は、忙しく働いている他のスタッフを捕まえて、「コロナにイソジンが効くらしいよ!研究結果も出てるんだって!」と伝えたところ、「んなわけない」とタモリさんばりに一刀両断されました。

しかしその数十分後、そのスタッフが僕のところに駆け寄ってきて、「イソジン本当なんですね!吉村知事の会見見ました!」と言ってきました。

お分かりでしょうか。

僕も吉村知事も全く同じ内容の話をしているのも関わらず、スタッフは僕の言う事は信じず、吉村知事の言う事は信じました。

これは僕よりも吉村知事を信頼しているということでは決してなく(そう信じてる)、もちろんメディアの影響もありますが、その人の印象の問題だと思います。

つまり僕よりも吉村知事の方がコロナに関して知識があり、より精通している印象なのだと思います。

それにより全く同じ商品(イソジン)を勧めているにも関わらず、吉村知事の言葉に説得力を感じてスタッフさんは「イソジン本当なんですね!」という事になるわけです。


以前にこちらの記事で書かせていただきましたが、近所のデイサービスが今月で閉鎖をいたします。

店主の方のご厚意でそこに通うご利用者にうちのデイサービスを紹介してくれました。

うちの専属営業マンのごとく、うちのパンフレットを見せて、うちの特色などをきちんと説明してくれたみたいです。(マジでありがとう!)

しかしながら当然ですが、いくら店主の方が勧めたとしても、ご本人にその気が無ければうちのデイサービスを利用する事はありません。

その店主が元々利用者からの信用が薄かったのか、それとも今回の閉鎖の件で信用を無くしたのかは分かりませんが、店主が頑張って利用者にうちのデイサービスを勧めてもなかなか首を縦に振りません。

それでも店主は頑張ってくれ、先日ようやく一人の方がうちのデイサービスにお試し利用してくださいました。

その方の利用日はラッキーな事に昼食が月に1度の松花堂弁当の日でした。

リハビリで運動を一生懸命行い、大浴場で汗を流し、松花堂弁当を食べて、みんなでレクリエーションをして、気持ちよくカラオケを歌って、「本当に楽しかったわぁ!」と大満足で帰られました。

そしてその数日後。

閉鎖するデイサービスの利用者7,8名がうちのデイサービスのお試し利用がしたいと申し込みが殺到しました。

「なぜ急に??」と不思議に思っていましたが、そうなんです。先にお試し利用して大満足で帰られたあのご利用者が、閉鎖するデイサービスを利用した際に他の利用者に「あそこのデイサービスとても良かった!みんなも行ってみて!」と勧めてくれたのです。

うちの専属営業マンの店主が頑張って勧めた時には、全く耳を傾けなった方々が、同じ利用者からの言葉には耳を傾けそして勧められた通り利用までするわけです。

これは店主に言われるよりも同じ利用者としての立場の方から言われた方が信ぴょう性が高く説得力があるのだと思います。


僕と吉村知事の場合も、店主と利用者の場合も、お互い言っている内容は同じですが、誰が勧めるかによって人は受け取り方が全然違ってきます。

もし利用者に何かを勧めたい時には、誰に言ってもらうのが1番効果的なのかを考えて、その適任者に勧めてもらうのが良いのかもしれません。


余談ですが、今職場で吉村知事の会見での「嘘のような本当の話」という言い方が流行っており、誰がどれだけ嘘のような本当の話を言えるか選手権が密かに開催されております。

ちなみに現在の1位は、スタッフHさんの「消防士の元亭主がどっかの女と蒸発したらしく火を消さずにお前が消えてどーする」っていう話です(笑)


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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