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100万円あったら何に使いますか?

こんにちは😃コッシーと申します。

愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。

さて、フォローさせていただいているマロン栗田さん、takumaさんのお二人が何やら面白い記事を書かれておりました。

幼い頃誰もが考えたであろう、「もし○億円あったら?」です。

当然僕も考えました。

僕が幼い頃というのは金融機関の年利が今と違いバカ高く、信じられませんが利率が5%前後あったと記憶しています。

つまり1億円を貯金したら単純計算で年間5百万利息がもらえる時代です。

ですので、「1億円あったらどうする?」という質問には、「貯金して利息で暮らしていく」というかなり現実的な答えをしていたような気がします。可愛さの欠片もないクソガキですね。

ただ僕がそんじゃそこらのクソガキと違った点と言えば、仮に大きい買い物して原資(1億円)が減った場合利息はどうなるかまで計算していました。

「家に500万、車に200万、世界中のゲームを買うのに500万使うと、残りは8,800万円か、そうなると利息は440万、よしまだ大丈夫だな」と綿密な計算をして、「これくらい出費しても死ぬまで働かなくて済むぞ、シメシメ」ともらえる予定もない1億円を当てにして将来設計を立てていました。クソガキな上にバカだったんですね。


そんな僕の(バカな)幼少期は置いといて、本日の本題は僕が学生の時に就活をしていた頃、ある企業から同じような質問をされた事ありました。

今日の記事では当時を振り返ると共に、皆さんならどう答えたなどを聞かせていただけると幸いです。


僕が大学4年の初夏のお話です。

就職活動最前線だった僕は、将来の夢ややりたい仕事も特になく、ただただ安定を求め大企業の入社試験ばかりを受けていました。

そんな将来設計や信念が無いヤツなど、大企業が採用するはずなく、それに加えて当時はかなりの就職氷河期だったこともあり、受けては落ち受けては落ちの繰り返しで、不採用通知にも微動だにしなくなっていました。

そんな中、ある名古屋のそこそこ大きい企業の最終面接までたどり着く事が出来ました。

筆記試験、一次面接、二次面接の狭き門を潜り抜けたのと、さすがにそろそろ内定をもらいたいと言う思いから、かなり面接の練習やシミュレーションをした覚えがあります。

そして迎えた当日。

面接は5人1組の集団面接でした。

横一列に学生が並んで座る形で僕はちょうど真ん中に座りました。

「弊社で具体的にどのような仕事がしたいですか?」「昨今の就職氷河期に関して自身のご経験も交えてどう思われますか?」「10年後のご自身はどのようになりたいですか?」など、今までいろんな企業で質問されてきた事や予め想定していた質問に、しっかりと準備をしていた僕は完璧に答え、かなりの手応えを感じておりました。

(いけるかもしれん…)

そう思い、面接が終盤に差し掛かったころ、今日の表題の質問をされました。

「100万円もらったらあなたは何に使いますか?」

たくさんの企業と面接をしてきましたが、こんな質問を受けた事はありませんでしたし、想定も全くしていなかった僕はめちゃくちゃ焦りました。

どう答えるのが正解か分からず、頭の中で必死に考えました。

堅実さをアピールするために貯金か?それとも優しさをアピールするために親に渡すとか?自己投資という線もあるぞ、むむむ…。

僕が答える順番は3番目でした。

まず1番最初の男性の方は、「貯金です」と答えました。面接官の顔を見ると少し落胆したように見えました。

次の女性の方は、「親に渡します」と答えました。やはり面接官は良い顔をしていないように見えました。

なるほど、ありきたりな答えを嫌う面接官だな、と思った僕は奇をてらう事にしました。

ただあんまり突拍子もない事を言っても相手に伝わりません。しっかりと理に適っており、それでいて誰も言わないような事を言わないといけません。

そう考えた僕が導き出した答えはこれでした。

「私は100万円で馬券を買います!全額1点狙いしたいと思います!」

面接官の顔をみると、かなり驚いた顔をしています。

(よし!いいぞ!)と手応えを感じた僕は続けざまにこう言いました。

「ギャンブル性が高いように思えますが、競馬は確かなデータを基に理論的に予想できるスポーツです。100万円を賭けるともなれば、相当調査をし、しっかりとした予想を立てますので、当たる確率というのはグンと伸びると思います。」

完璧だと思いました。僕が面接官なら即採用だなと思いました・・・面接官から次の質問をされるまでは。

「あなたは今まで競馬でどれくらい勝っていますか?」

僕は今まで競馬に勝った事がありませんでした。

ぐうの音も出ないとはこの事でした。

「あなた自身が競馬に勝った事がないのに、説得力はありませんよね。まさしくギャンブルですね(笑)」

そして僕は落ちました。僕が面接官でも100%不採用にしてると思います。

ちなみに、僕と一緒に面接をして最後に答えた男性の方の答えがとても素晴らしかったでここに記しておきます。

「私は、まずその100万円の出所がどこかを調べます。仮に犯罪性のあるお金ならいただきませんし、そうではなくても100万円のような大金をいただく理由がありませんので、私はご遠慮すると思います。」

それを言ったら元も子もないだろう、と思いましたが、面接官の方はめちゃくちゃ納得されていました。

きっと彼は採用され今ごろあの会社の上層部にいることでしょう。


さて、皆さんならどう答えますか?

こういう『もしも○○があったら』を考えるのって結構楽しいんですが、「考えても意味がないだろ」と思ったら終わりですよね(笑)

意味なんて別になくたって良いんです。

強引に意味付けするのなら、みんなでキャッキャッと盛り上がる事に意味があると思います。

ちなみに、うちの入居者たちに同様の質問をしたところ、「子供たちに渡す」「旅行にいきたい」「好きなもんを食べる」などお答えされる中、Hさんから「ここに全額寄付したい。ここの人たちには本当によくやってもらってるから」と言っていただき、「Hさぁぁぁん!!!」とハグさせていただきました。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー





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