緊急事態宣言は介護事業にどのような影響を与えるか(後編)
こんにちは😃コッシーと申します。
愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。
今回の記事はこちらの続きになりますので先に前回の記事をお読みいただけると幸いです。
【さらっと前回のおさらい】
緊急事態宣言の発令により【学校、社会福祉施設(通所または短期間の入所により利用されるものに限る)、イベント会場の使用制限の要請】が出来るようになります。つまり介護事業所で言うところのデイサービスとショートステイに対して休業要請が出来るというわけです。では休業要請が出され休業を余儀なくされた場合一体どうなるのでしょうか。
【休業要請出されたらどうなっちゃうの!?】
もう少し詳しく説明すると緊急事態宣言では通所または短期入所に使用の制限や休業の要請がかかり、特別養護老人ホームやグループホームなどの入所施設や、訪問介護は、休業の対象ではなく、職員の感染防止策を徹底した上でサービスを続けてほしいとされています。「うちはデイもショートもないから関係ないわ。良かったー!」と安心してる方は大間違いだと思います。休業を余儀なくされ運営が出来ず収入面で直接痛手を被るのはデイサービスやショートステイかしれません。しかし休業していた事業所のご利用者は一体どうなってしまうのでしょうか。
【ご利用者のサービス内容が変わる】
緊急事態宣言では【休業する際はその事業所の職員が利用者の自宅を訪問するなど代わりの方法を検討し、必要なサービスを提供するよう】求めてます。簡単に言うと通所介護から訪問介護に切り替えても良いよと言ってるわけです。仮に切り替えが出来たとしたら収入が全くゼロというわけではなくなるためそういう面では助かると思います。しかし今までずーーーっとデイサービスを運営してきた事業所がある日突然訪問介護に切り替えが出来るのでしょうか。同じ会社内に訪問介護の事業所があればスムーズに移行できるのかもしれませんが全事業所がそういった対応は難しいと思います。そうなると休業を余儀なくされ、ご利用者は他の事業所が受け持つ事になります。もうお分かりかと思いますが、デイやショート以外の事業所にとっては新しいご利用者が増える可能性があるということです。
【ケアプランの再構築と準備が必要】
既存のデイサービスがそのままご利用者宅を訪問するのか、別の事業所に変わるのか、どちらにせよケアプランの再構築は必要になってくると思います。そういう意味でも休業要請がかかった時一番大変になるのはケアマネージャーだと思われます。デイやショートに通っている利用者全てのケアプランを再構築する必要がありますし、しかもデイやショートの休業要請後の意向も確認しつつ行わなければいけません。重要なのは来るべき日を想定し今から準備をする事だと思います。ケアマネさんに限らず他の介護事業所も想定し準備をしないと対応は難しいのではないでしょうか。うちはデイサービス、訪問介護、居宅介護支援事業所、サ高住を運営しておりますので、休業要請が仮にかかった時には全ての事業所に影響があります。次回は具体的にうちの事業所がどのような準備をしてるのかを説明させていただけたらと思います。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー
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