歯医者の異常な愛情 その2
(カルマティックあげるよ ♯9)
かかりつけの歯医者さんとお茶の約束をした私。
約束当日、のどかな日曜の昼下がり、バイクをふかせて待ち合わせ場所の店へと辿り着く。
昭和の時代からありそうな、古く懐かしい雰囲気が漂う洋食屋である。
今まで前を通ったことは幾度となくあるが、中に入ったことはない。
店の開拓も含めてお茶会が楽しみだ。
待ち合わせ時間の14時になった。
店の前でぼんやり待っていると、道の向こうから中年の男性が歩いて近づいてくるのが見えた。私の顔を見てにこっと笑う。
「コセさんどうもこんにちは。い