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はぐくみ・うまれ・そだつ No.41"どうして?"

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すぐに準備をして産院へ。

朝の車通りの少ない道を駆け抜けて20分ちょっとで到着。

いつもであればあっという間の時間だが、この時はものすごく、遠い場所に感じた。到着するなり、待ち構えてくれていた先生がドアの前に立って迎え入れてくれた。付き添いで来てくれた長女ちゃんと三女ちゃんは車で待っていることに。

処置室に入るとお腹の張りを抑える点滴が投与された。しばらくして薬が体の中に入ってきたのがわかるくらい動悸が激しくなった・・・。

それでもお腹の張りは止まらない・・・。モニターを付けて確認しているが定期的な波の感覚がどんどん強くなっていく・・・。

先生が厳しい顔をしながら「薬の量を最大限にしてみますね。」と話した。

薬の量は最大限・・・それでも止まらない張りに・・・

「陣痛だよね・・・。」とパパさんがつぶやいた。

そして「先生に相談をしに行ってくる。お腹の子は30週。NICUのある病院に転送してもらおう。母子センターのあるところに」パパさんの言う通りだ。

このまま、陣痛が止まらなかった場合・・・ここだと赤ちゃんは助からない・・・。すぐに先生に相談をしてもらった。

先生も同じように考えていたようですぐに大学病院への搬送が決まった。

数分後、救急車が到着。急いでストレッチャーで運び込まれ先生が点滴を調整しながら「大丈夫だよ、一緒に着いて行くからね。旦那さんにも後ろについてきてもらうから。」

点滴で朦朧とする意識の中、扉が閉まり救急車が走り出した。

車の揺れに伴い、お腹の張りはさらに強まる。先ほど走った道のりを戻っていく。だんだんと意識が遠のいていく。そのたびに・・・頑張ろうね・・・と先生が私を揺り起こした。

大学病院へ到着。

すぐに母子センターに運び込まれた。ついてきてくれた先生は大学病院の先生にわたしの情報を伝え、

「大丈夫だよ。お腹の子が来たいときに来る。もし、赤ちゃんが生まれてきたとしても30週。ここならちゃんと元気に赤ちゃんも育つから。」と最後に手を握り締めてくれた。

「頑張ります。ありがとうございました。」と先生に伝え私は処置室の扉の向こうに運ばれていった。

大学病院の先生たちは、わたしの様子を見てすぐに「張り止めを別のものに変えますね。ちょっと、強いものになるので気分が悪くなったら教えてください。これ止まらなかったら分娩に切り替えます。」と話された。

今までの点滴から小さい小型のものに切り替わった・・・。数分後・・・心臓がはじけそうになる・・・すべての血管が・・・中で膨張して破裂してしまうんじゃないか?


そのうちに鼻血が出てきた・・・。止まらない陣痛・・・。点滴の副作用・・・。そこにパパさんが登場。

そして先生からの説明が始まった。今できる最大限の治療をしたものの陣痛が止まらない。これ以上、点滴を続けるほうがリスクになる。そのため今から分娩に切り替えるという内容だった。

わたしは分娩室に運ばれた。そのタイミングでわたしの友達が入院の準備を届けてくれ、さらに付き添いで来ていた長女ちゃんたちを家に連れてケアしてくれることに。本当に感謝。パパさんは彼女から荷物を受け取りに行く間、分娩室から退出・・・。

不安でいっぱいの中、一人ぼっちの分娩室・・・。

さぁ、どうなる?わたし。

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次につづく・・・

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