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受験勉強していた18歳の自分、就職活動している22歳の自分

博報堂に努める先輩からの一言が私の就職活動に火をつけた。
「たった4年間通うだけの大学入学のために、1日8時間以上勉強してた?じゃあなんで、40年間以上通うことになるかもしれない会社入社に向けて、そんなに適当なの?」

痛いところを突かれた。
確かに高3の五月に部活を引退し、そこから部活に割いていた時間を一気に勉強に充てた。
夏休み以降は、調子が悪くなければ、1日10時間以上勉強していただろう。

そうかと思えば就職活動に関しては
「なんとなく黒髪にして、スーツを買う」
「なんとなく説明会にエントリーする」
「なんとなく行きたい業主を絞ってみる」
「なんとなく・・・」
そう、やることなすこと「なんとなく」でいわゆる「やった気になっていた」というのが正しい。

目が覚めた。
まずは就活本を読んだ。
そこで気づいたことが「面接が全て」という結論である。
ここで「なんとなく」の就職活動を卒業し、説明会・OB訪問・エントリーシートの記載…、
全てが面接を充実させるための材料探しという明確な目標に変わった。

この目覚めというのは多くの就活生にどこかで訪れるが、ここで効率の悪い目覚め方をしてしまうと逆効果につながる。
その最たる例が「第一志望業界の企業研究に没頭してしまうこと」だ。
どんなに企業研究を深くしても、面接で話す時間はあまりない。
そしてどんなに企業研究しても、社員である面接官には知識で勝てない。

面接で有利な立場に立てない努力をすることとなり、
「へー、よく企業研究してるね」以上の感想はもらえないのだ。
会社に入れば誰でも得られる知識を先取りしていたからといって、将来性のアピールにはならない。
だからこそ、面接官がマウントをとりようのない自己PRを練り込むことが最も重要なのだ。

優先順位を間違えてはならない。

面白いことに、OB訪問人数自慢(10人以上)に陥る学生もいる。
私はこの「OB訪問人数自慢の会社オタク系」が内定をもらっているのを見たことがない。
これはただただ視野が狭いことをアピールしているだけになってしまう。
※適正OB訪問人数は5人以下だろう、もはや3人で十分。ちなみに私は0人だが。。。(お勧めしない)

面接のための活動とは具体的にどういうことか。以下の通りだ。
・先輩にエントリーシートを何度も添削してもらった
→だいぶ迷惑だが、心優しい先輩に自己PRは8回見てもらった。
・説明会とOB訪問で仕入れるのは志望動機の材料。
 →やりたい仕事をその場で決めて、志望動機用に具体的なビジネスアイデアを作り上げた
・説明会終了後、固定の質問を必ず社員にぶつけ、その回答を集計した
→面接の最後には必ず「最後に質問はありますか」というやりとりで締めくくられる。
 そのときに同じ質問をぶつけて、その面接官と他の会社の回答と比較した上で、
 自分の意見を述べて面接を終わっていた。
ちなみに質問は「貴社で“優秀”と評価される人の特徴を教えてください」としていた。
・とりあえず形だけでいいので、OB訪問だけはしておく
 →「なんでOB訪問してないの?」というプラスに転がりにくい質問を受けないために、やるべき。
  よく「部活が忙しかった」などと言い訳する学生もいるが、その程度の時間がとれないわけがない。
  ただの言い訳として捉えられ、マイナス評価につながる。

冒頭の博報堂の方が、私の意識を目覚めさせてくれた。
そして出会った就活本が、全ては面接のためにという割り切りに導き、自分の進むべき道を明確にしてくれた。
その後出会った先輩が、しつこいくらい自己PRのブラッシュアップに付き合ってくれた。

そうした面接のための準備を経て、面接で悔いなく力を出し切ることができたと思う。
多くの方にご協力いただいた。本当に感謝しかない。
これを「いい人や本に出合えて運がよかった」などという言葉で片づけてはいけない。
自分で進むべき道を見つけて、協力してくれる人を探したという、自分の成果なのだ。
なんとなく過ごしている人には訪れない。

18歳(くらい)のあなたは受験勉強で「テストに合格するために勉強をする」という明確な進むべき道を見つけていたはずである。
22歳(くらい)のあなたは就職活動において、どんな道を見つけるでしょう。
がんばってください。

次回「新入社員~3年目編」

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