見出し画像

選挙・出馬に携わらせていただいた感謝のご報告と今後について

2023年4月23日統一地方選挙 船橋市議会議員選挙ですが、
1033票もの応援を頂きましたが、期待に応えられず落選という結果になりました。

本来であれば、みなさへ直接ご挨拶やお礼を伝えるべきところ、ブログのみでの感謝とご報告となりましたこと申し訳ございません。

この度は、ただの無名でよくわからないただのパパを押し上げてくださり本当にありがとうございました。

新生児を育てながらの選挙期間、想像を絶することの連続があり、このご報告については、封印するかもしれないと思うほど、本当に過酷でした。

これから20~40代くらいの方で選挙出るぞ!という方に伝えておきたいことが4つくらいあるので、ご参考までに。


投票してくださった方へ感謝

その前に、何はともあれ投票してくださった方、そしてSNSで僕をここまでお仕上げてくださった皆さん本当にありがとうございました。
結果開いてみたら奇跡は起こせませんでしたが、全く顔も名前もわからない方が1000人も僕へ投票してくださったというのはすごい快挙ということで、
次回に繋げるか、新たな活動の原泉として応援してくださった方へ還元できるような人生を歩んでいければなと思います。

ということで、今後選挙の出馬を検討する方へ

①思い立ったので出馬は辞めよう(無所属での出馬)

新参の選挙でまず当選は出来ないと考えて下さい。
なにかしらの政党や政治に関わる畑があると有効かもしれませんが、
まず自分のことを誰も見てくれない。
ということを大前提に、選挙で当選するための戦略や時間の使い方を徹底する必要がありました。
(若いとか、顔がいいとか、ネットで有名とか、他の候補者と差別化できてるとか、そういうので当選する程甘くはないと思います)

選挙に出馬するための必要な金額は供託金(船橋市の場合は30万円)だけですが、厳密には皆さん色々なお金のかけ方をしていらっしゃいます。

・選挙事務所を用意する
・ホームページやドメインを用意する
・ビラやポスター、PR動画を制作する
・広報・宣材写真の撮影をする
・のぼりを作る、横断幕を作る、たすきを作る
・拡声器を購入・レンタルする
・事務員さんの雇用
などなど実費でやろうとするとどうしても数百万円程度の費用がかかってしまいます。

僕は若い方でも政治で社会をより良くできるチャレンジができるように、
お金のかからない選挙であるべき、と考えており、今回お金のかからない選挙にもチャレンジしておりました。
選挙に出馬するとなって初めて知った公費(ビラ、選挙ポスター、選挙カー費用の助成)は、税金で賄われてることを知って、
選挙は税金を使っているのだからひとりひとりが向き合うべきと考えるようになりました。

実際に僕が収支報告書に提出した金額はゼロでしたが、
実際に収支報告書に記載する必要ない費用は以下でした。

・プレーリーカード:デジタル名刺:4000円 (タッチすると好きなURLをスマホに表示できるやつ1回も使わず終わりました)
・STDUIO / ホームページ:980円×2ヶ月 (1万PV超えると表示できなくなっちゃうので
・ChatGPT Pro:20ドル(1ドル=135円で計算)×2ヶ月 (たまたまこの時期に初めただけですが、せっかくなので動画にしたりしてAIも活用)
・Twitter Blue 980円×2ヶ月(プロフィールの更新が1ヶ月以上できず、選挙期間当日ともにYouTube活動のままで選挙へ突入し台無しに(笑)そんなの知るかっ!!!って感じでした)

以上です!!!!
ビラも作らず、パンフレットも作らず、動画制作も自分でやり
SNSの力を信じてやろうと思った結果、約13,400円也!

それと供託金が30万円でしたので、32万円あれば選挙に出れるんだ。
と、覚えていただければと思います。
ちなみに供託金は規定の得票数に達すると落選していても返還されます。
(選挙の説明会出るまで知らなかったー)

でもこれだけの情報で、チャンスをつかめる可能性を感じていただけたのではないかと思います。
船橋の市議会議員は定数50名と最大規模の議員数の議会です。
それなりにお給与もよく、もちろん税金ですが一人あたりだいたい1000万円の年収+自営業などあれば別に収入を得ることも可能ですので、
お住まいの地域の議員さんの給与は絶対知っておいて下さい!!!!
「○○市 市議会議員 給与」とかで調べると出てきますので、
確認くらいはしておいて損はないかと思います。

と、まぁ僕が選挙の説明会に参加するまで知らなかった費用面については、こんなところです。実際ビラやパンフレットを作ったりで100万円以上出費される方も多いようですので、SNSだけで戦うというのはまだまだ早かった戦い方だったように思います。


②知らないは負け確定。選挙は情報戦です。

ひとつ上の僕が知らなくて、そうなんだって驚いていたこととは別に
知らないと勝てないことは山程あります。

船橋市で言えばですが、船橋駅前の駅頭を初め、選挙期間外にちゃんと顔を出して、名前を知ってもらうだけでも選挙は得票数がぐんと上がります。

選挙カーが走って、投票日を迎えるまではたった7日間ですが、
選挙が始まったときにはすでに勝負が決まっているというのが今回の一番の反省点です。
「すでに勝負が決まっている」とはどういうことなのか、
ズバリ、選挙期間の前にある程度知名度をアップさせる方法がある
ということでした。
「はぁ?公職選挙法で選挙運動期間前の選挙活動禁止だろ??」
僕もそう思っていました。大学でもそう習っていたのに、違うんかいwww
というのが、正直なところでした。(たぶん僕が馬鹿だっただけ)

選挙活動にならなければ、政治活動はしてオッケー!
○○(自分の名前)に投票して下さいといわなければオッケー!
グレーゾーンをつつきまくっても警察(司法)が動かなければオッケー!
ということなんです。信じられない。。。

細かい規定は「公職選挙法 選挙前 政治活動」などで調べてもらえればネットにたくさん情報があるので、これは出来るこれは出来ない。こういう発言はOKこういう発言はNGというのを調べてみると面白いかもしれません。

ここまで書いて虚しくなってしまいましたが、得票までに必要なことで知名度に勝ることは本当にないなと痛感しています。
知名度があればいい政治になるとは全く思っていませんが、現状の日本の選挙を考えると「知ってる」から投票する程度の有権者が多いということが今回の選挙で感じた僕の個人的見解です。

「選挙いつでしたっけ?」
「今回こんなに選挙に向き合ったの初めてでした。」
「今まで名前知ってる人に適当に入れてました」

わかる!わかる!僕も正直そんな深く選挙考えてこなかったなと深く反省をしています。
でも実際の多くの人は広報を見て立候補者のホームページやSNSを見てその人がどんな人柄でどういう思想やマインドを持っているのか、
どういう政策を掲げていて、世論のテーマに対してどういう意見を持っているのかまでは、見ていなかったなと・・・。

そもそも政治家と言われてる人たちはSNSやらなすぎ!!!!
普段の活動はホームページだけです。

はああああああああ???????
そんな時代遅れな人たちが政治やっているんです。時代遅れっていう言葉がきついかも知れないですが、いくら自分の支持者がSNSやらないからって、紙媒体だけで報告してるような政治家さんは「却下」でしかないと思うのですが、皆さんはどう思いますか?
(そろそろ脱線が酷いので戻ります)

僕は過去2年間の得票数と出馬した人たちの政党程度は調べていたのですが、市内全体で誰がどこで活動しているか、その地域は誰がどの政党が牛耳っているのかまで知っておいて損はないのかなと思います。絶対現職の人は知ってると思うので厚顔無恥で聞いてみると良いと思いました。
自分が住んでるエリアに公明党さんなんていらっしゃると組織票で地元の人たちはそう簡単には投票してくれません。。
自民党や立憲など絶対に強い派閥があるので、無所属の人はどう戦うか、誰に得票数で勝てば、当選できるのかを明確にしておくと言いなと思いました。
我が子達が通う保育園も毎回卒業式に来てくださっている自民党の議員さんがいらっしゃって、あ、、、。負けて当然だったって思いました。(選挙後に知りました)

何はともあれ、知ってることはかなり大事ですし、選挙に出馬した同士とは意見を交換したりするのはかなり有効なのではというのが、個人的な見解です。
その人がなぜそんなに票を得られるのかのカラクリを読み解くとより地域の政治が読み解けていけるのではないかと思います。


③子育てだけをターゲットにするな

自分が子育てしか出来ないからと子育てをターゲットにした結果、
一番投票に行きづらいであろう子育て世帯が自分に投票してくれて、
社会を変えるモチベーションが高い?そんな訳はありません。
常に自分のターゲットとする人がどういうモチベーションで選挙に行くか、しっかりと認識した方が良いと思いましたし、突き詰めても理解するのは難しいなと思いました。

今回子育て政策を掲げた候補者さんがたくさんいたというのもあり、僕は同じ土俵に立たないために何をするべきなのかをひたすらに考えていました。
僕が考えていた戦略は「もともと選挙に行かなかった人を選挙に行ってもらって投票してもらうこと」でした。

ネガティブな発信は結果として自分を苦しめることになると思うのですが、
子育て中のみなさんが選挙に行かないと、年少扶養控除は愚か、扶養控除ですら剥奪される始末。
今後は児童手当だって減額して、社会保険料や貰えない年金のための搾取が始まり、増税で生活を苦しめ続けるかもしれない。
僕はみんなもその感覚を持っているだろうと思っていました。だから選挙に行って社会を変える、変えられる人に票を投じてくれるだろうと・・・。
そんな訳はありません。

1000人にもの人が動いてくれたことはすごいことです。
でも、投票率は34%程度で66%どこいったあああああああ????

僕が見えていた世界ではもっとみんな投票に行って社会を変えたいんじゃなかったの????

そんな訳はありません。
TwitterなどSNSで声を上げてる人やそれにいいねをつけてる人なんて氷山の一角に見えてごく少数だったのです。

アメリカやフランス世界の政治の様子を見てるとSNSをうまく活用して、有権者が動いているように見えていて
日本でも今そのムーブメントがあるのではないかと錯覚してしまっていたんです。

親御さんならわかるだろうとか、お互い子育てしてるからこそ繋がれるんじゃないだろうかとか
確信のない「そうではなかろうか」という仮説にすがってしまって現場感覚が無かったなと思いました。

みんな実際に顔を見て、握手して、声を聞いて、間違ったことを言わない人に投票したい
それが今回感じた僕の個人的な見解です。(これが正しいかは置いといて多くの方は人をSNSだけでは信頼しないという点には安心しましたが、残念でした)


④世の中のことを何でだろう?と疑ってみる

選挙に出馬する人には関係ないかも知れないですが、これはなんだ?なんでだろうと考えることを積み重ねると、そういうことね、というのが浮き彫りになってきやすいです。

いまの日本の異次元の少子化対策のように
浮き彫りになったところで理解できないことはありますが

例えば、選挙公報なんでこの人こんな選挙公報で当選できるんだろうか
政党はどこだっけ?活動報告は実際にどんなことをしてるっけ?
あれこの団体なんだろう?あれこのお金はなんだろう??
そういうことか・・・。

このヤフーニュースが正しいかはさておき、世の中理解に苦しむことがたくさんある、それが法律上問題ないからとか、結局組織票があるからこの人は当選確定とか

僕は選挙出馬するまで知らなかったし、学生のときに選挙のお手伝いをした時もこんなことは誰も教えてくれなかった。そんな事がまかり通るんだって言うことを知って正直政治にはうんざりしてしまった。


恐らく僕はもう日本の政治を変えたいと思っていない

ここまで読んでいただいて結局それかよ、と思われるかも知れないですが、誤解を恐れずに僕は言いたい。
日本や日本に住む子ども達の未来を本当に変えたいと思っている人なんて一握りしかいないんだなって。

選挙が終わって1ヶ月たった今、元の生活に戻れたかと言うと、全く戻れていない自分がいるし、Twitterをずっと見ちゃって言いたいことも言えなくなってしまっている。
僕が叶えたかった未来とは結局真逆に進んでるし、選挙は何だったんだろうと虚しい気持ちでいる。

また4年後出ればいいじゃないって言葉も頂いた。
4年後の自分がそこに立っていられるかすらわからない
4年後の我が子や子ども達のために出来ることが本当に社会にとって正しいと思ってもらえるのかわからなくなってしまった。

お金のかからない選挙のあり方にはチャレンジ出来たし、
子育て政策に特化してどれくらいインパクトがあるかもチャレンジ出来た。
1033票の応援をいただけた、それだけで僕は燃え尽きてしまったのだと思う。

選挙のために本来自分が一番大切にしなければいけない我が子や家族に向き合えず、選挙に当選したとしてもそれが叶えられなくなりそうな4年後の未来が僕には耐え難く、4年間もあればいまの育児を通したいままでの活動を倍以上こなせるかもしれないという数字感に今はデジタルデトックスでもして、思考を深く出来る訓練をしていければなと思う。

今回の選挙で一緒に戦えた同士(勝手に思ってる)や出会えた方々に未来をまた作り直すチャンスが巡ってくるように独り言のようなエントリーをそっと置いておければと思います。

選挙の準備は半年もあれば大丈夫と大先輩にアドバイスを頂いているので、もしかしたら3年半後ひょっこりと復活してるかもしれませんが、
現状はこれにて政治活動や選挙を終止符とさせていただければと思っております。

重ね重ねですが、1033票も投票いただきありがとうございました。
また長いようであっという間だった選挙期間応援してくださった皆さんありがとうございました。ひとりひとりの応援は目に見えませんが、数字として確かに僕の活動を後押ししてくれる貴重な貴重な応援だったと思っています。

応援ありがとうございました。

おおた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?