MacBookAir M1で1分の4K(3840x2160)動画編集をして感じた限界とその対策(Davinci Resolve18 無償版)
今回は4K 3840x2160の1分動画を編集・書き出しする実験をしてみました。
(参考)以前こちらの記事にて、HDの1分動画を編集・書き出しをした結果を書きました。
https://note.com/kosodate_syumi/n/n7a4fcdff0558
結果
編集時のストレス
マシンパワー起因のストレスは今回「ついに」ちょっとだけ感じました。M1チップのGPUの限界か、あるいはDavinci Resolve 18の無償版のGPU使用制限の可能性があります。CPUの使用率は高くても20%程度くらいで、全然問題ありませんでした。
ストレスと感じた具体的な部分
・生素材のビデオからカラコレグレーディングしたビデオへのトランジション時
→動画プレビューの際に映像と音の微量のカクつき(フレーム飛び)が発生しました。特に気にならない程度。
・生素材のビデオからカラコレグレーディングし更にビデオFXを追加したビデオへのトランジション時からFX適用したクリップが終わるまで
→動画プレビューの際に映像と音の中程度カクつき(フレーム飛び)が発生しました。バババババッ・・・という風に。流石にこれは気になります。
カクつきの主な原因はビデオFX「フィルムダメージ」でした。動的にフィルムライクなノイズを重畳でき、その位置や具合も編集できるもので確かにすごく描画が大変そうです。他のエフェクトも色々試しましたが、新たに描写を追加し動画に相関するような動的なFXは同様にカクついてしまうことがわかりました。
その他に関してはストレスフリーで編集できました。
Video書き出しをした際のGPU・CPU使用率
Video Format:4K 3840x2560 24P HDR
動画時間:1分
テロップ挿入
BGM挿入
複数Videoでトランジション(スライド)挿入
カラコレ・カラグレ適用・LUT適用等あり
Movie FX適用(フィルムダメージ)
撮影素材:Sony RX100m6
Picture Profile : PP8 (Slog3 S-gamut3.Cine)
書き出し時間:1分36秒
編集した上記のビデオを書き出したときの使用率履歴をキャプチャしました。GPU履歴のちょうど飛び抜けて高くなり続けているエリアが書き出し中の時間になります。書き出し時間は1分36秒でした。編集動画時間の約1.5倍ですね。
キャプチャは貼ってはいませんが、プリビュー時にフレーム飛びが発生する部分ではGPU使用率だけが上限に張り付いていました。有償版ではどうなるか非常に気になります。
まとめ
今回4K解像度ビデオに対して、FXはDavinciに内蔵されているFXを使用しましたが、いずれもFX自体のパラメータもかなり変更できるようになっています。Web上に公開されている、ある程度設定が決め打ちで作られている無料プラグインなどを導入すると軽く動かせるかもしれません。今度ためして見る予定です。
個人的には4KでガッツリFXをつけていくという編集はする予定がなく問題ないですが、今後どうなるかもわからないので、色々な条件での限界を把握しておきたいと思っています。
Davinci Resolve 18の有料版のGPU使用制限解除ではどうなるのか非常に気になりますが、しばらくは無償版で頑張る予定です。2021年の記事ですが、有償版でもM1 MACのCPU負荷が上がらずGPUだけが頑張っているという記事もありました。
また、最近Davinci Resolve 19が公開されたので、いつUpgradeしようか検討してます。
対策(追記)
後日同じ動画プロジェクトを触っていて、プレビュー時にフレーム落ちが発生するGPU高負荷区間の処理を含めて、GPUの負荷をCPUに肩代わりしてもらう方法がわかりました。
方法は、ツールバー再生→レンダーキャッシュ→スマートにチェック。
これにより、重いFXをかけたプレビュー動画のカクつきを抑えてストレスを抑えられそうです。ただしキャッシュが貯まるので編集が完全に終わったらこまめに削除することをおすすめします。他プロジェクトのキャッシュも削除できます。
ここらへんの使いざまについての記事もいつか書く予定です。
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