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s020/許されざる者の本音トーク

芝本です。
また久しぶりになってしまいました。
いい加減、ここでご無沙汰のお詫びをしてから書き始めるのはやめにしたい、と思いながら、年度の切り替わりは仕事が超絶忙しく、また我が子の卒業入学春休みのいろいろが重なって、いつの間にかGWも終わり。
やっとこ、ほんの少し落ち着きました。

本音トーク、皆さんはどんな人にしていますか。
気の置けない友人や仲間、職場の同僚、家族に、本当はこう思っている、ということを伝える方も多いと思います。
絶対に人に言ってはいけない(呪いのような)言葉を思い浮かべて、「それだけは言っちゃダメなやつ・・・」と、自分の中に閉じ込めた経験のある方もいるのではないでしょうか。
もちろん私もその経験のある一人です。

わたしが関わっている障害のある方の中にも、「言ってはいけないこと」をつい口にしてしまう人がいます。
例えば、「あの人の○○するところが変」「気持ち悪い」「失敗しろって思ってしまう」「死にたい」などなど。

それを周囲の人や支援者に伝えると、「そんなことを言うもんじゃないよ。あなただって△△なところあるでしょう?」とたしなめられたり、ドン引かれたり。
よく目標に「気持ちを言葉にして伝える」って書いてあるのに、その通りやったら叱られるってなんだよ(# ゚Д゚)、って気持ちになってしまうみたい。
もっともだ。
本音を言え、と言われ、言ったら叱られる苦しみは想像するに余りある。

だから、「ここでは何を言っても安心」と思える場所を作りたいと思って、最近になって準備を始めました。仕事をする場所でもない、ただの居場所。時々、障がいの当事者の人達が少人数で集まって「当事者研究」ができる場所。

北海道の浦河町にある「べてるの家」で精神疾患のある当事者が、仲間と一緒に自分の苦労や、爆発への対処の仕方の研究を始めたのが、「当事者研究」。

わたしが接している人達の中には自分の病名が知りたくてたまらない人が何人かいる。年齢的にも若いというのもあって、主治医ははっきりと病名をつけずに、症状に合わせて処方してくださっているが、当人たちにはそれに納得いかない。

病名がない、というのはどんな気持ちなんだろう。

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