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わたしが診断をしない理由。

先日も朝の情報番組で、骨格診断による似合う春コーデみたいな特集をやっていた。(ストレートタイプ、ウェーブタイプ、ナチュラルタイプとか)パーソナルスタイリストさんなら必ずやっている骨格診断やカラー診断。私はそれらのいわゆる"診断"をやめた。

なぜなら、どうしてもそこに違和感を感じていたから。あたまと身体は本当は最初からその違和感を感じていて、にもかかわらずそれがなんなのかが分からなくて悩む時間を多く過ごしてきた。

"自分らしさを知りたいのに
あるパターンに当てはめる…
それって違うよね"

やっと言葉がついてきた時
潔く手放せるようになった
違和感は言語化できると手放せる。


診断をやめた理由。

診断してタイプ別に分けて
コーディネートを提案する
それは実はこちら側(売る側)の
戦略でしかなかったから。

わかりにくいと思うので…
ここで極端な例え話です。

たとえば
お腹が空いているけど
なにを食べてよいか
分からないときって
ありませんか?

そんなときに
空腹診断士に
お金をお支払いして
訊ねます。

「わたしはなにを食べたらよいですか?」

「あなたはA型Ⅲタイプなので牛丼が良いです。」

と言われたら
牛丼の気分でなかっとしても
牛丼を食べます。
(心の声:"私ほんとは親子丼の方が好きなんだけどなぁ…")

そしてまた次の日も同じことが起きます
"なにを食べていいか分からない…"
なにも考えず牛丼屋に向かいます。
("だって牛丼がいいんでしょ…")

牛丼屋さんに行くと
今度は牛丼には"大根のサラダ"が合いますよ!
とか言われます。
(本当は"わかめのお味噌汁の方が好きなんだけどなぁ…。")
心の声は無視して
サラダを追加します…

なんだかよくわからないまま
ひとが思うわたしらしさが
自動的につくられていきます…

こんなバカなはなしって
ないですよねっ笑

ひどくないですか?
空腹診断士!!
(もちろん架空ですよ)
(この人きっと牛丼屋さんですよね?!笑)

だけどこのバカっぽい例え話のようなことが
実際に起きているように感じるのです。

たしかに
“何を食べていいか分からない”
の質問に対しては親切に
「A型Ⅲタイプさんには牛丼がいいよ!」
とは教えてくれたものの
ホントに知りたいことってソコですか?

診断の結果はあくまでも一般的な答えであって
その人にとってのベストな答えではない!ということはお分かりいただけますか。

診断を受ける人は
おそらく自分に似合うものが
分からなかったり
なにをどう合わたら良いか
分からないと思うのです。

だからと言ってタイプを知って
そこに自分を当てはめたとしても
自分らしいスタイルは完成しませんし
なんの解決にもなりません(涙)
むしろ診断によって
自分らしさと言う個性まで
奪われてしまうようです。

診断は大切にしたいことを放棄して
型にあてはめようとすることです。
きっと不安や悩みを言葉にできない時に
診断に依存してしまうのだと思います。

大切なのは
何をどうしたいのか
何に違和感を感じていて
どうなりたいと思っているのか!?
診断を受ける側の意思がとても大事。

診断による答え合わせでもなく
先入観にとらわれることもなく
どうしたいかを言語化ができたなら
スタイリングはほぼ完成です。

私自身も骨格診断やカラー診断によって
毎日のコーディネートを
考えているわけではありません。


自分でやっていないことを
他人にはできないものです。

診断より大切な判断力

もちろん骨格診断やカラー診断も
しっかりとした理論はあるので
客観的にじぶん自身を知ると言う意味では
知識として知っておくことも
大事だともおもいます。

だけどそればかりに
振り回されないようにしたいものです。

全体的なシルエットが見せる
雰囲気であったり
じぶんでじぶんを見る力だったり
これが好き!と感じる力。
変化に気づく観察力。

そんなことが
自分らしいスタイルをつくります。

診断結果より…
何をどう着るかより…


どう生きたいか!!です。

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