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25 利他

いただきました、冷蔵庫と電子レンジ。
前職の友人が引っ越しを機に家電の買い替えを行うとのことで。

開業祝いにお店に来てくれた時、「お祝い何がいい?」と聞かれ。
冷蔵庫とふざけてお願いしたら「あ、いけるわ」と。
しかも転居先が徒歩圏内で先週末引っ越しとのことで諸々ラッキーが重なった。
捨てるにも金かかるしとのことでお互いにとってよいタイミングだった。
ほんと言ってみるものやな。

思えば人のお恵みばかりでこのお店がやれている。
椅子はいただきもの、安価で譲ってもらったものばかり。
床の張替え、カウンターの設置なども発注したので支払いはしたが、草野球チームの先輩がその範囲外で多く手伝ってくれた。
見積もり外の作業も別日程でかなりの工程サポートしてくれた。
(お勤め先の状況もあるだろうから大声では言えないけど。)
高いコーヒーグラインダーもいただいた、お花もたくさんいただいたし、お酒などももらった。
もらってばかり。
なにかでちゃんとお返ししないとだ。

「情けは人の為ならず」を落語、宗教、料理など様々な角度から考察し肯定してくれているのが、『思いがけず利他』(中島岳志 著)。


「利他の主体はどこまでも、受け手の側にあるということです。この意味において、私たちは利他的なことを行うことができません」 

『思いがけず利他』

誤解を恐れずいえば善意の行為は自分がしたくてするもので、相手が喜んでくれてはじめて「利他」が発生する。
したがって「利他」が成立するのは受け手側次第。それは行為側にとっては偶然的なもの。
人はその偶発的な利他の循環の中で良好な人間関係を構築し、社会を築き上げている。

今回の開業に際し頂戴したコトモノはとても多い。
直接ご本人になにかのかたちでお返しするのはもちろんある。
それと別に他の人にもこの厚意を違うかたちで「お返し」をし、循環させていくという方法もある。

うまくまとまらないな。
とにかくみなさんありがとうございます。
不義理をせずやれることちゃんとやっていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。


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