越尾圭

小説家。普段は主にミステリー小説を書いています。漫画原作にも挑戦中。 https:/…

越尾圭

小説家。普段は主にミステリー小説を書いています。漫画原作にも挑戦中。 https://koshio-kei.com/

最近の記事

「ひとり旅する武器商人」第3話

#創作大賞2024 #漫画原作部門 #ファンタジー #少年漫画 森を抜けたルーファス一行。しかし、再びエルフの弓が襲いかかる。 ジング「あのエルフ、浮遊魔法を使えるのか」 ルーファス(エルフは弓術に長けた者もいれば、魔力が高く魔法に秀でた者もいる。このエルフは両方の能力を持っているのか) ギル「さっき木から落ちたくせによ」 マヤカ「浮遊魔法も詠唱が必要だからね。そんな暇もなく落ちたんでしょ。でも攻撃魔法はないはず。もしあれば弓なんて使わない。痛っ」 ギル「もう喋る

    • 「ひとり旅する武器商人」第2話

      #創作大賞2024 #漫画原作部門 #ファンタジー #少年漫画 ギルたちのパーティーについていくことを許されたルーファスだったが、敵兵の襲撃を受けてしまう。 ギル「矢か? 方角は?」 矢が刺さった音にギルが気づく。 ルーファスは足を引っかけた大木の幹に刺さっている矢を見つけた。 ルーファス(ここに刺さっているのなら……) ルーファス「あっちだ」 北東より少し東を指差す。敵兵の喚声が起こった方角と一致するが、矢はそれよりは東寄りから飛んできたようだ。 ギル「北東

      • 「ひとり旅する武器商人」第1話

        #創作大賞2024 #漫画原作部門 #ファンタジー #少年漫画 --フォルゲートの町北部の門前-- 夜の帳が下りた深更――。 馬上の将が天に向けた剣を門に向けて振り下ろした。 それを合図として、剣を構えた歩兵隊と、戦士や魔法使いなどで構成された傭兵隊が鬨の声を上げ、一斉にフォルゲートの町へとなだれ込む。 門前で不寝番をしていた警備兵たちが喊声に気づく。 フォルゲートの警備隊長「なんだ? あれは……ガルバニア兵? 馬鹿な。同盟を破ったというのか! 皆の者、応戦せよ!

      「ひとり旅する武器商人」第3話