四大ってぶっちゃけどの位忙しいんですか?平均睡眠時間はどのくらいですか?
こんにちは、弁護士の岩崎です。
いわゆる「四大」の一つである森・濱田松本法律事務所で4年半働いたあと、「かなめ総合法律事務所」という小さな法律事務所に移籍し、
現在は、弁護士業をしながら、Lawyer’s INFOや弁護士のよる弁護士のためのキャリアマガジンの運営などをしています。
この記事では、四大出身者がもっともよく聞かれる「ぶっちゃけ四大ってどの位忙しいんですか?」という質問に正面から答えています。
かなり赤裸々に書いているので途中から有料になりますが、僕が知っている情報はすべて包み隠さず書いたので、これから進路を選ぶ人などの参考になったら嬉しいです。
*僕が四大にいたのは2018年の6月までですが、今も四大にいる弁護士の話を聞く限りそこまで変わっていないようなので、今でもある程度参考になるはずです。
弁護士がよく言う「ビラブル」ってなに?
前提として、大手弁護士事務所の報酬の計算方法について説明します。
企業法務系の弁護士は、「タイムチャージ」といって、
「実際に働いた時間」×「その弁護士の単価(1時間あたりで20,000円とか30,000円とか40,000円とか)」
で算出した金額をクライアントに請求するのが一般的です。
この、「実際に働いた時間」のことを「ビラブル」といいます。ビラブルアワーの略ですね。
なので、例えば四大の弁護士が「今月300時間も働いたわー」と言ってたら、それは通常ビラブルアワーが300時間だったという意味です。
そして、あたりまえですが、事務所にいる時間全てがビラブルアワーになるわけではないので、ビラブルアワーと実際に事務所にいた時間というのは結構な乖離があります。
事務所にはいても弁護士としての仕事をしてない場合、例えば、
・自分の勉強として商事法務などの雑誌や本を読んだ時間
・執筆作業をしていた時間(稀に執筆をカウントする場合もあります)
・トイレ休憩やランチ休憩の時間
・サマークラーク生やウィンタークラーク生に対応していた時間
などは、もちろんクライアントには請求できないので、原則として「ビラブル」には含まれません。
感覚的に言うと、ビラブルが300時間だったら、事務所滞在時間は大体その1.5倍位(450時間位)になると考えると、まぁ遠からずと言う感じなんじゃないかなと思います。
*一時期自分が何に時間を使っているかを一分単位で計測していたことがあったんですが、事務所滞在時間のうち、ビラブルの比率が60%を超えれば及第点、めっちゃ集中してた日でギリギリ70%を超える、50%を下回ることも全然あるみたいな感じでした。僕の稼働率が他の人より低い可能性もありますが、周りを見てても大体そんな感じだったと思います。
*今はリモートワークも進んでいるので、「事務所滞在時間」自体は減っているかもしれません。ただ、自宅作業の場合は通常ビラブルの比率はもっと減るので、「仕事関連に使う時間」という点ではあまり変わらないと思います。
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