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フリーランスのための初めての業務委託契約書②

こんにちは、弁護士の岩崎です。

このまえ、「フリーランスのための初めての業務委託契約書①」を書いたらけっこうな反響をいただいたため、気をよくして第2弾です。

【趣旨】

フリーランスの方にとって、契約するときにイチイチ弁護士にレビューを頼むのはコスト的にも手間的にもむずかしいということは分かっている一方、フリーランスの方にこそ契約書に関する知識を知っておいてもらいたいという想いがあるので、そういう隙間を埋められたら良いなと思って始めた連載になります。

【前回のおさらい】

まずは、ざっと前回の記事のまとめです。

・契約書の大半は特に紛争にならずに終了するので、そんなに怖くない
・先方から提示された契約書に修正・確認を求めるのは失礼なことじゃない。
・支払期限が遠すぎないかは要確認
・過大な費用をこちらが負担することになっていないか要確認
・振込手数料をこちらに負担させようとしている場合、他の箇所もこちらに不利になっている可能性が高いので要注意

【今回の記事の概要】

以下では、

フリーランスの方が、クライアントから何らかの業務を依頼されて、先方から契約書(業務委託契約書)を提示された

という場面を想定して、

先方から提示された契約書にこんな文言がありました!何が問題で、どういう形でコメントしたらよいでしょうか?

ということを、具体的な契約書の条項例やコメント例もふまえて解説していきます。今回は、紛争に発展しやすい「中途解約条項」についてです

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