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「とりあえず留学まで頑張ろう」という罠について

四大事務所など、大手の法律事務所にいると、

「とりあえず留学まで頑張ろう。転職するのは留学後」

という発想になる人が結構多いと思うんですけど、個人的に、この考えはけっこう危険なんじゃないかなと思っているので、今日はその話をしようと思います。

留学すると
・ある程度英語力が身に着く
・名刺に「〇〇州弁護士」と書ける
・ロースクールで1年間、海外事務所の研修で1年間の計2年間、リフレッシュもできる
・多様な人脈を築ける
・海外生活で今までにない経験ができる

などの良いことがあって、留学がキャリアにとっても人生にとってもプラスになることは多いです。
留学が、「選択肢を増やす」行為であることは間違いありません。実際、弁護士のキャリアで考えると、留学後が一番転職市場での価値が高いというのは事実だと思います。

一方で、じゃあ本当に、留学後に転職する人が一番多様な選択をしているかとうと、実はそうでもないんじゃないかというのが僕の感覚です。

「留学後の方が転職市場での価値も上がるし、自分のできることも増えるので、選択肢は増えるんだけど、現実的に取れる選択肢っていうのはあんまり多くない」というのが実際のところなんじゃないかと思います。

以下では、具体的に、大手事務所にいるとどういう流れで留学にいって、留学後にはどんな感じの転職オファーがあるのかを書きつつ、「弁護士のキャリアにおける留学の位置づけ」について、僕なりの考察を書いていきます。

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