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「私の物語」より、今日の一句⑨

こんばんは、谷口桂子です。note投稿10日目です。よく続いていると、noteさんはほめてくれるのではないかと思います・笑い

さて、タイトルにもなっている「私の物語」ですが、これは本としても出版されています。私の俳句と、女優・左時枝さんの油絵で、2010年知玄舎刊。帯の推薦文は、左さんが映画監督の大林宣彦さん、私の俳句はさわやか福祉財団会長で弁護士の堀田力先生。
そもそもこの本ができたのは、堀田先生が「短編小説の味わい」として、私の俳句をメディアで取り上げていただいたのがきっかけでした。
春の雨どちらともなく時計はづす
この句について、このような情景は、散文や短歌では描けないし、画像でも音楽でもあらわせない。一句に短編小説ひとつ分が凝縮している、と過分なお言葉をいただきました。
最後に、フィクションだと思っても、なおおそろしい「私の物語」である、という一文があり、「私の物語」というタイトルもそこからいただいた次第です。

では、今日の一句

抱かれてもかのひとを恋ふ夜の菊

3月8日まで、神保町のギャラリー&カフェバー「クラインブルー」で俳句の展示をしています。今日で10日目となりました。どうぞお立ち寄りください。